対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

2元数と3元数

2017-01-20 | 4元数
複素数の二つの元1とiは次のように表示される。元1を原点Oを中心にしてπ/2=90°回転すると元iが得られる。さらにiπ/2=90°回転すると-1が得られる。複素数(2元数)a+biは実軸Re(x軸)、虚軸Im(y軸)の平面上の点(a,b)を表わす。

ハミルトンは複素数の二つの元1とiに対して垂直な第3の元jに気づいた。ixy平面を回転するのに対して、jxz平面を回転して-1になる。j2=-1である。j2=i2だが、jiではない。3元数a+bi+cjは実軸Re(x軸)、虚軸Im(y軸)、虚軸I'm(z軸)の空間の点(a,b,c)と対応するのではないか。これがハミルトンの出発点だった。

図は矢野忠「四元数の発見へ」(『数学・物理通信』1巻11号)より

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