アインダクションの思考モデルとパースの探究の三段階論の対応を考えていた。
アブダクション(仮説) EJA
ディダクション(演繹) AS
インダクション(帰納) SEA

いくつか疑問点があり、滞っている。一つは直観(直感)の問題。
パースが直観を否定するのに対して、アインシュタインは肯定する。たしかに、パースは『世界の名著48』所収の「論文」では直観を否定しているが、晩年のパースは「直観」を肯定しているようである。
『パースの思想』(有馬道子著、岩波書店、2001年)に次のようにあった。
(引用はじめ)
どのような種類の動物も、たとえば普通の鳥が空を飛んだり巣をつくったりするように、その動物にとって特有の機能を働かせることにおいて、その一般的な知力をはるかに凌駕している。……他の仮説よりもある仮説を選びたいという本能的な気持ち(impulse)が実は鳥やスズメバチの本能(instinct)のようなものであると知れば、人間が理性の範囲内でそれを働かせないことはばかげているといってよいだろう。(CP.6.472、――パース著作集、巻数、段落番号。1907年の論文、引用者注)
(引用おわり)
これは直観の肯定である。また、これは中山正和のアブダクションの理解が優れていたことを意味している。探究の三段階論はアインシュタインの思考モデルを基礎に構成されなければならないと思う。
アブダクション(仮説) EJA
ディダクション(演繹) AS
インダクション(帰納) SEA

いくつか疑問点があり、滞っている。一つは直観(直感)の問題。
パースが直観を否定するのに対して、アインシュタインは肯定する。たしかに、パースは『世界の名著48』所収の「論文」では直観を否定しているが、晩年のパースは「直観」を肯定しているようである。
『パースの思想』(有馬道子著、岩波書店、2001年)に次のようにあった。
(引用はじめ)
どのような種類の動物も、たとえば普通の鳥が空を飛んだり巣をつくったりするように、その動物にとって特有の機能を働かせることにおいて、その一般的な知力をはるかに凌駕している。……他の仮説よりもある仮説を選びたいという本能的な気持ち(impulse)が実は鳥やスズメバチの本能(instinct)のようなものであると知れば、人間が理性の範囲内でそれを働かせないことはばかげているといってよいだろう。(CP.6.472、――パース著作集、巻数、段落番号。1907年の論文、引用者注)
(引用おわり)
これは直観の肯定である。また、これは中山正和のアブダクションの理解が優れていたことを意味している。探究の三段階論はアインシュタインの思考モデルを基礎に構成されなければならないと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます