対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

品詞と品辞

2017-06-02 | 自己表出と指示表出
詞と辞は、どちらも漢字の意味は「ことば」である。copula(コプラ、コピュラ)の訳「繫辞」は、ことばを繫ぐことばで、「繫詞」でも内容は変わらないだろう。しかし、ここでは試みに時枝文法の「詞と辞」の区別を導入してみよう。すなわち、「繫辞」を、「詞」と「詞」を繫ぐ「辞」と捉えてみるのである。「詞」は言語外の何らかのものと関係をもっている語(名詞、代名詞、動詞、形容詞)である。「辞」は言語の内にだけ存在して「詞」の関係をあらわす語(助詞、助動詞、接続詞、感動詞)である。品詞は「品詞」と「品辞」に分かれる。
「品詞」… 名詞、代名詞、動詞、形容詞
「品辞」… 助辞、助動辞、接続辞、感動辞
「品詞」は指示表出語である。「品辞」は自己表出語である。

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