土筆 2016-03-17 | 日記 暖かい一日だった。庭を歩く。カラスノエンドウやホトケノザの背が高くなってきている。玉ねぎの畝はホトケノザに埋めつくされている。近くには手強そうなスズメノカタビラが生えている。ユスラウメのつぼみのなかには花の色が見えるものがある。オオイヌノフグリの青い花があちこちに散らばっている。ハコベやナズナ、ハナニラの白い花が見える。連翹の黄色い花が咲きはじめている。春である。道路に面した一角にはツクシが出ていた。
円から楕円へ 2016-03-16 | ノート 円も楕円も同じ2次曲線だから、大した違いはないと思ってはいけない。天文学に楕円が導入された『新天文学』の歴史的な位置づけを山本義隆氏は次のように非ユークリッド幾何学や非ニュートン力学と対応させている。 (引用はじめ) ケプラーが2000年にわたる円軌道の固定観念を見捨てて楕円に到達し、等速性を放棄して面積定理を見出したことは、それだけで、ロバチェフスキーがユークリッドの第五公理を放棄したことに、あるいはアインシュタインが平らな時空を棄ててゆがんだ時空を採用したことに、匹敵することである。(『重力と力学的世界』) (引用おわり) そういうことだったのかと思う。
正多面体と太陽系 2016-03-15 | ノート 正多面体は5種類しかない。正4面体・正6面体・正8面体・正12面体・正20面体である(覚え方、ヨーロッパ中に20面相)。側面が正三角形のものが3つ(4、8、20)、正方形が1つ(6)、正5角形が1つ(12)である。 一方、惑星は6つあり、その間隔は5つである。この5に着目し、神の配慮を読みとって宇宙の模型を提起したのがケプラーである。惑星の間に正多面体と球を内接(外接)させていく。水8金20地12火4木6土。 これは後に誤りとして放棄されるのではなく、生涯をつらぬく信念だった。ケプラーの魅力である。
プレッツェル 2016-03-14 | 日記 Pretzel。ドイツ語はブレーツェルBrezel。名前を知ったのは、ミュンヘンのビアホール、ホフブロイハウス、ビールのつまみに出てきた。新婚旅行のときである。これまでにその形を模したスナック菓子を買ったり、ネットでドイツ直輸入のプレッツェルを注文したことがあったが、しばらく忘れていた。 『新天文学』に、天動説に従って描かれた火星の運動の図がある(1章)。その軌跡の形容にプレッツェルが出ていた。 (引用はじめ) ただし、先の糸玉のように螺旋が順序よく並んだ状態ではなくて、むしろ四旬節のブレーツェル〔8の字形の塩味のビスケット〕のような形になっていると言うほうがいっそう正しい。すなわち、ほぼ以下のようになる。(ヨハネス・ゲラー、岸本良彦訳。図は割愛) (引用おわり) 思いがけないBrezel。
津波と放射能 2016-03-11 | 日記 津波警報に慣れていた。すべて軽微であった。あの日までは。東日本大震災のとき、私はこの部屋にいた。大きな揺れを感じる。テレビの実況中継がはじまって、いくつかの局を切り替えながら見ていた。津波警報が出ていたが、はじめ危機感はなかった。しかし、まったく幻想だった。津波の映像に圧倒された。 また、原子力発電は安全であると思っていた。しかし、これもまったく幻想だった。騙されてきたと受け止めている。原子力発電は安全である、経済的である。これらは都合の悪い部分を隠して作られた虚偽の神話だった。
鵯 2016-03-10 | 庭に来る鳥 ヒヨドリ。初めて見る漢字だった。「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴く。ヒーヨドリ、ヒヨドリ。名前は鳴き声に由来するだろう。漢字は声「卑」と形「鳥」から「鵯」。 警戒心が強い。気配を感じるとすぐに飛び立っていく。
「速さ」と「遅さ」 2016-03-09 | ノート 一定時間に進む距離(L/T)は「速さ」である。これに対して一定距離を進む時間(T/L)を「遅さ」と表わす表現があることを知った。速さと遅さは逆数関係にある。 「遅さ」はケプラーが面積速度一定の法則を導いていくとき指標したものである。近日点と遠日点で惑星の動きを判断するときに、一定の長さの弧をどれだけの時間で進むか(「遅さ」)を尺度とした。近日点で惑星は速く進み、遠日点では遅く進む。近日点と遠日点では惑星の「速さ」は太陽からの距離に反比例する。同じことだが、近日点と遠日点では惑星の「遅さ」は太陽からの距離に比例する。 (引用はじめ) 離心値がどのような大きさであれ、近日点における動きの速さと遠日点における遅さは、宇宙の中心から惑星に引いた線分の長さにほぼ比例する(『新天文学』岸本良彦訳) (引用おわり) 宇宙の中心とは太陽のことである。意味は通じる。しかし、どうして近日点では「速さ」で遠日点では「遅さ」なのだろうか。原文はラテン語でそれに忠実な翻訳だが原文が曖昧なのである。山本義隆『世界の見方の転換3』の注にあるように、「近日点における動きの速さ」の「速さ」は「遅さ」とすべきだろう。すなわち「近日点における動きの《遅さ》と遠日点における《遅さ》」である。これなら統一して把握できる。 ちなみに私の「速さ」と「遅さ」は、Qs/Qm(es/em)とQm/Qs(em/es)である。 Qs/Qm= k3/(k11/2k21/2) [L/T] は「速さ」である。 Qm/Qs=(k11/2k21/2)/k3[T/L]は「遅さ」である。 しかし、「速さ」の値は小さく(1/c)、「遅さ」の値は大きい(c)。
摘み菜 2016-03-08 | 日記 「菜の花」の別名。春黄色い花を咲かせる前に、トウ立ちした茎の適当な位置から摘み取ることから名づけられているようだ。栽培している人向けの命名。かたくなるから早く摘みな!おひたしが一番だと思う。
サンガイグサ 2016-03-07 | 日記 ホトケノザ(仏の座)の別名。三界草。「仏」からの連想で、三界(欲界・色界・無色界)草なのだろうか。それとも三階草。階層状の葉(「座」)に着目して、三階草なのだろうか。庭は雑草の緑が増えてきている。
インターネットと図書館 2016-03-04 | 日記 暖かい一日だった。しばらく前に、読んでみたい本を検索していたら、近くの図書館にはなく、またA県図書館にもなくて、G県図書館にあった。今日、久しぶりにG県図書館に行ってきた。5年ぶりだろうか。蔵書検索はありがたい。いまの生活に欠かせないのはインターネットと図書館である。