うんたま森のキジムナー

十月夏

沖縄では、旧暦の十月に、もう一度、夏がやってくる。
夏が終わって、朝夕の肌寒さを感じ始めると
「今年の夏も終わった・・・」とついつい感傷的な気分に
なるが、もう一度、来る夏が元気を与えてくれる。

「十月夏小(じゅうがつなちぐぅわー)」「十月夏」「戻り夏」
色々と呼び方がある。本土では「小春日和」が沖縄の
「十月夏小」で、強い北風が吹き休み南風が吹き
気温は夏に戻る。夏が終わって寒くなり始めるとこの日を
待ち望んでしまう。

約2週間くらい続くこともある。
漁師にとっては、海が静かになり、せっかく値上がりした魚も
値段が暴落するので、あまりうれしくはない。
漁師仲間が、「後、2~3日したら戻り夏がくるので、
今のうちに海に出て行こう」と言う。

「なんで、そんなことがわかるの?」と聞くと、彼はトウガンも
栽培していて「今朝、トウガンの花が咲き始めたよ。
気温があがるさぁ」と教えてくれた。
この時期に遊びに来られる方は、空港に到着して飛行機の
ドアから出たとたんにあのなんとも言えない南国特有の湿度を
感じるだろう。
亜熱帯気候の沖縄にも本土ほど厳しくはないが、冬はある。
来島される方もこの日にあたれば良いのに。


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