冬は寒くて行きたくなかったが、
冬至の日は特別だった。
湯舟にプカリプカリと柚子が浮いていて、それが
なんだか楽しくて
かじったらまずかったなぁ。
いつもより長くお湯につかっていた。
ユズ湯に入ると普段よりポカポカとあったかく
感じた。家ではカボチャの煮物を食べるのが
恒例だった。
沖縄では寒波がやって来る時期で、その寒さを
「トンジービーサー」という。
冬至は一年のうちでもっとも昼が短く夜が長い。
沖縄では冬至に太陽が生まれ変わると考えられている。
なので冬至正月ともいう。
ユズやカボチャを食べる習慣はないが、
冬至の日の食べ物はトンジージューシー
冬至雑炊 ジューシーを作って、
ヒヌカン（火の神様）に供える。
神様に「今年も一年、ありがとうございました。」
と手を合わせて感謝を述べる。
冬至を過ぎれば一日、一日、昼が長くなるって
考えると、やはりこの日から
一年が始まるような気がする。
