洗面器の中には、石鹸・シャンプー・シャンプーハット、
その上にすべてを隠すようにタオルと着替えを包んだ
バスタオルを上に乗せて、小脇に抱きかかえて銭湯に行く。
祖母のお風呂セットには、ヘチマと軽石が入っていた。
あの頃、ヘチマと軽石は、大人が持てるものだと思っていた。
軽石は、説明が長くなるので、置いておいて、
沖縄ではゴーヤと人気を二分する夏野菜がヘチマである。
初めて入った沖縄の食堂には、見たこともない聞いた
こともない品書きが壁に張られていた。
その中の一つが「ナーベラー」方言でヘチマのことをいう。
そもそも、そんなものが食べることができるのか?
あの身体をゴシゴシこするザラザラしたものが、
到底食べられるとは思わなかった。
新明解国語辞典には「役にたたない物の意で用いられる。」
例「学校もヘチマも有るものか:ヘチマ野郎」
と書かれている。そんなものが食用だなんて・・・・
野菜炒めや、味噌炒め、味噌汁の具に入れて
食べることが多い。口に入れると少し青臭さが気になる。
最初こそ抵抗があったが、食べなれると癖になる
味で、夏になると身体が欲するのか、無償に食べたくなる。
医食同源の沖縄では、ナーベラは、夏バテ解消・神経痛・
腹痛・心臓病に効果があると言われている。
暑い夏を乗り切るのに役立ってくれている。
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