11月6日(日)
午前中 フリーマーケットを見て
午後 横浜に向かった。
14時10分 駅前に着いた。
中学生の頃から、眺めていた丹沢山塊が
霞んでいた。
青黒い稜線を見ると、ほっとする。
横浜地下街で買った、一升瓶をぶら下げ
街道を歩いた。
住宅街に入った。
通りには、人影はない。
実家への道
静かな住宅街で事件など起きたことはなかった。
弟は桜上水で、トランス(変圧器)製作と
絶縁材料の会社を経営している。
人手が足りないので
桜上水で3フロア使って
30人に抱えて製造販売していたが
縮小して6人での仕事になった。
トランスは、電機製品には必需品。
自販機の中には、トランスはある。
国内景気が悪いのが要因だが
中国の廉価品が輸入されるようになり
大手国内メーカーは淘汰された。
多品種小ロット製作と不良が無いので
弟の会社は生き残っている。
最終仕上げを、自宅敷地に
小さな作業場を建て
弟一人で作業している。
自宅兼工場なので
土日 夜間も作業可能なので
納期を間に合わせる。
従って、本社の桜上水に行けない日々がある。
私も弟も高齢なので、
誰かに引き継がなければならない。
弟夫婦には子供がいないので
息子に引き継いでもらいたいのだが
どうも 乗り気ではない。
合理化を勧めて、零細ながらも
黒字経営である。
地味な仕事だが、堅実である。
作業現場を見せてもらった。
高齢者でも、習練すればできる仕事。
トランス製作
17時 八海山を飲みながら
お袋の介護の話をした。
娘のいないお袋が可哀想。
何も出来ない馬鹿息子の私は気が重い。
弟の嫁さんは、昨年まで大学病院の副院長兼看護部長だったが
定年後、看護学を教えている。
カウンセラーもしているので、相談に来たのだ。
午後10時半まで、飲んだ。
バスに乗らず冷たく、街灯が点々とする道を
歩き駅に向かった。
振り返ると、遠くに白い人影
弟夫婦がずっと私を見ていた。
午前0時20分 自宅に着いた。