平成21年6月1日、FMICSに書いたモノです。
こんな視点もありなんですね~
以下、加筆部分は赤字で入れます。
「あいずっぽのラーメンは安くて美味しいよね。」車で幸楽苑(ラーメン290円)の看板の前を通過したとき、福島県出身の友人がつぶやいた。あいずっぽ?ってなに?初めて聞く名称に私はすかさず反応した。
こういうくだらないことによく反応するんです。
幸楽苑は以前、福島県であいずっぽの名称で親しまれていたという。彼は高校時代のデートで、この店のラーメンを食べたという思い出話を楽しそうに話してくれました。一軒のラーメン屋さんが、ここまで人に親しまれていることに興味が湧きました。彼曰く今でも、福島県の人は幸楽苑と書いてある看板を見てもあいずっぽと呼んでいるといいます。お店の名前と味が人の記憶に深く刻まれ愛されているのです。
他の福島の人に聞いていないことに、今気づきました。本当の話だったのか不安になりました。(笑)
さて、今年のFMICSシンポのテーマは「私たちは協創びとFMICS2009輝く“母校”を創る今パワーは全開」でした。キーワードは母校でしたから多くの参加者の方から、様々な母校への想いを聞けただけでも参加した意味がありました。特に印象に残ったのは1番バッターの解題担当の武井さんから、「母校は幼稚園から大学まで全てです」といわれたときに、私の母校へのイメージと違っていました。
この時は、アッと気づかされました。わざわざ高校や大学といわなくていいんだと感じた瞬間でした。
それまで私には、母校のイメージは高校から大学くらいまでしかなかったので、この一言で母校への想いがグングン広がった感がします。そして、参加者からの(株)リクルートやFMICSも母校だという考え方はFMICSならではのあったかさが伝わってくるものでした。
夜プロも終わりかけの頃、もしかして母校を感じるときは何かが、同時に脳を刺激するのではないかと思いました。むしろ、五感で感じた記憶が、母校の思い出を引き出すのではないかと思うのです。参加した数人の人に母校への想いを聞くと、友人と校歌を歌ったことやよく行った古びた食堂やしょっぱいラーメン屋さんの話を母校と一緒に思い出すようでした。
母校への想いを脳から一瞬で引き出す時に、当時の様々な体感が媒体となって記憶が蘇ってくるものではないかと思います。ということは、母校を意識するためには様々な“体感の場”が必要だということになりそれが思い出とともに母校への想いに重なってくるのではないでしょうか。
改めて母校の話をしている人の顔を観察すると、みなさん楽しそうな笑顔で話してくれます。この様子を見て感じたことは、母校への想いは人が生きるための力の“糧”になっているということです。
みなさん楽しそうにしますよね~これがたまらない瞬間です。
学生時代の友人とともに苦い恋愛経験や学生だからできたくだらない遊びなどを語ったり、他人に当時の思い出や母校自慢をできる人は幸せだと思います。
きっと母校への想いが沢山あるほど人は自信がつくのではないでしょうか。そんな母校を創れる立場の我々の責任は重く、そして楽しい職場だと再認識しました。
母校愛を大切にしたいと共にいかにその「場」を作れるかが職員の仕事のような気がします。
学生たちが戻ってきたくなるような空間つくりです。
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