金光瑶の思惑を知り、
乱葬崗へ藍湛と温寧と共に
戻って来た魏嬰。
そこでいきなり藍湛に
護身用として『随便』を渡される。
それはまるで
試しているかのように。
一瞬だけ
困ったような、複雑な表情をした魏嬰。
けど、
何事もなかったように礼を言い、
笑顔で受け取る。
それを
黙って見ている温寧。
『今の体は霊力が弱いから含光君、
こんなか弱い男を守ってくれよな』
魏嬰は冗談交じりに笑って
藍湛の横をすり抜ける。
『随便』を佩かない理由。
この時点では
なにかおかしいと思っても
藍湛には分からない。
分かるのは自分に
まだ魏嬰が何か隠してることだけ。