✨mokaneko room✨

陳情令36話。



ニワトリやら
敵の襲来やら
酔った藍湛の介抱に
ほとほと疲れた魏嬰。

『でも、そうだ…。藍湛には
いっぱい聞きたいことがあったな』

と思い直す。

今まで聞きたいことはたくさんあったけど
どれも藍湛から答えは聞けなかったから。


少しふざけた魏嬰は
酔った藍湛に

『今度はおれの質問に答える番だぞ?』

というと、

酔っているせいか
素直にうなずく藍湛。

そんな藍湛に
魏嬰も楽しくなってきてしまい
色んな質問をし始める。








『雲深不知処で
酒を飲んだことがあるか?』

『家規を破ったことがあるか?』

『ウサギは好きか?』







そして、
一通り答えさせた後、
ふと、
一番聞きたかったことを思い出した。



『…どうして、俺を助けるんだ?』







聞きたくて、
少し怖くて聞けなかったこと。






藍湛は少し言いにくそうにしながら

『悔いがある』と。







『不夜天でお前と一緒に戦わなかった』
と…。






その答えに魏嬰は驚く。



魏嬰は静室で目覚めたとき

『お前はあの時オレを信じていたか?』

と藍湛に聞いた。

あの時
藍湛が返事をしなかったのは、
それは不夜天での事を
ずっと後悔していたから。

藍湛の言葉に
泣きそうになる魏嬰。

自分を信じてくれていた藍湛に
ひどいことを言ってしまった。

これ以上自分の事で
もう苦しんで欲しくない…。
だから

『あれは俺が選んだことで、
お前には少しも関係ないことだから
もう気にするな』

と諭す。








…でも、

酔って入る中でも藍湛は

その言葉は気に入らなかった。


少しも関係はなくないのだ。


自分は
魏嬰のことが好きだったから。
ずっと後悔してた。

彼を失ったあと
後悔して苦しくて
どうにかなりそうだった。

あの時、
選択を間違った自分を呪った。






藍湛は酔っているせいか
少し拗ねた、
子供のような顔をして、
魏嬰の言葉も制止も聞かず

振り払うようにして寝てしまう。






そんな藍湛を嬉しそうな、
泣きそうな、
複雑な顔で見つめる魏嬰。










魏嬰はまだ気づかない。

そして、藍湛も
気づかせるつもりはない。


酔った勢いでも
決して出さなかった、
藍湛の心の奥の
本当の告白を。


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