小さい頃、
夜狩りに出た両親はそのまま帰ってこず
魏無羨は突然独りぼっちになった。
江楓眠に保護されるまで。
どんなに悲しくても
きっとそんな時ほど笑顔でいる子で
それは成長しても変わりなく。
その笑顔は周りの人も幸せにしたはず。
両親が待っても帰ってこない不安は
どのくらいだったろうと思う。
蓮花塢での暮らしの中でも
どこか孤独を感じてたんじゃないかと。
でも多分彼は
つらいことを笑顔に変換できる
賢い子だったから
ここまでまっすぐ生きてこれた。
けど
蓮花塢壊滅後
彼は初めて泣く。
負の感情が彼を壊す。
今までの心の奥の孤独。
抑えてた
失うことへの
『悲しみ』が。