胸郭出口症候群

　今日は暖かく初夏のような陽気でしたが、朝晩はまだ寒い日がありますので「冷え」にはご注意ください。

　暑くて汗をかいた後に濡れた下着のままでいると冷えて体調を崩す場合があります。東洋医学では「汗の内攻」などといいますがこの「汗の内攻」は性質が悪いです。

　先ほど来院された常連の方も普段の主訴と違い珍しく腕が痺れる感じがすると言っていました。最近は暖かいので薄着になって外出したら夜になって冷えたからかもしれないと自分で分析していましたが、そうかもしれません。

　色々と検査をすると腕を上げた時に特に痺れを感じるとのことです。また腕だけでなく首から肩にかけて濡れた紙を肌に張ったような不快感も少しあるそうです。たぶん胸郭出口症候群と思われます。胸郭出口症候群は肩幅の狭い華奢な若い女性がなりやすいです。

　腕に行く神経は頸椎から鎖骨の下を通っていますが胸郭が狭く姿勢の悪い人はその神経の通り道が狭いので圧迫されやすいです。また、寒さやストレスで首や肩の筋肉が硬くなると発症しやすくなります。施術後にはだいぶ楽になったそうですが油断しないで肩首を冷やさないよう指導しました。

　胸郭出口症候群は症状が酷い場合、手術して血管や神経の通りを良くする場合もあります。そこまで酷くなる前に早めに対処することが大事です。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院