身体の感覚が大事

　サラリーマンの同期入社時の友人M君が、ぎっくり腰で来院しました。彼は子供の時から異常に身体が硬かったそうです。そのため、ぎっくり腰や四十肩、寝違い、等で年に数回来院します。

　昔の友人に会えるのはいいのですが、身体の調子が悪くて来るので、ちょっと複雑です。

　施術後は、いつも楽になり、予防の体操等も指導するのですが、なかなか実行できないようです。昨年は一念発起してスポーツクラブに入会して定期的に通い、少し筋肉が付き、体も柔らかくなったのですが・・・。「また、やっちゃった」と来ました。

　スポーツクラブ等のマシンで鍛えられる筋肉は、主に身体の表面の筋肉です。それもやらないよりは、やった方がいいかもしれませんが、本当は深層筋を鍛えることと柔軟性をつけること、それに感覚の鋭い身体を作ることの方が大事です。

　それでも、M君は年に何回か来てもらい、その都度、身体についてアドバイスしているので少しずつ感覚が鋭くなってきているようです。

　最近は「腰に負担が来て危ない」ということを感じられるようになってきているので、以前ほど重症化はしなくなったようです。筋肉を鍛えることより身体の異常を感じられる鋭敏さを養うことが大事ですね。