背中は柔らかく

　急に寒くなってきたせいでしょうか、施術していて背中の硬い人が多くなってきました。背中の真ん中を通っている背骨は頸椎７個、胸椎１２個、腰椎５個からなります。それぞれが独立してバラバラによく動く猫のような柔らかい身体が理想ですが、ちょっと難しいですね。

　背中が柔らかいと体全体も柔らかく怪我もしにくいです。先日のヤンキースのイチロー選手のクロスプレーのように神がかり的な動きも背骨の柔らかさがあってのものです。（ヤンキースは残念ながら負けてしまいましたが・・・）　逆に悪い例で申し訳ないですが、清原選手のように筋骨隆々としていても背中が硬い人は怪我をしやすい傾向にあります。

　スポーツのパフォーマンスも健康も柔らかい背中が不可欠です。脊髄神経は背骨の椎間孔から全身に通っています。この椎間孔は椎間板が薄くなったりして狭くなると神経を圧迫し、色々な障害の原因となります。ですから背骨の可動性は非常に重要です。

　最近、体幹トレーニング等が流行っていますが、勘違いして背中が硬いのが良いと思っている人がいます。柔らかく可動性があり、それでいて固めることが出来るという剛と柔が自在にコントロールできるような背中が理想です。そして普段は出来るだけ柔らかくが基本です。

　　　　杉並区西荻窪の整体・木村均整院