きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

キーワードで見る資本論② 「第8章 労働日」から “大洪水よ、わが亡きあとに”

2020-04-07 08:06:15 | 働く権利・賃金・雇用問題について
キーワードで見る資本論② 「第8章 労働日」から “大洪水よ、わが亡きあとに”
「“大洪水よ、わが亡きあとに来たれ!”これがすべての資本家および資本家国家のスローガンである。それだから、資本は、社会によって強制されるのでなければ、労働者の健康と寿命にたいし、なんらの顧慮も払わない」(新版②、471ページ)フランス革命前、贅沢ざんまいで国家財政が破綻すると忠告された、国王ルイ15世の愛人ポンパドゥール夫人が言ったという言葉を引いて、マルクスは“後は野となれ山となれ”が資本の精神であり、過重労働で労働者が早死にすることなど顧慮しないとのべます。



現代の日本でも、長時間・過重労働によって夫・妻・息子・娘などの命が奪われています。世界に通じる言葉になった「カローシ」です。
マルクスは、「1日の24時間全部にわたって労働をわがものとすることが、資本主義的生産の内在的衝動である」としたうえで、過重労働は「個々の資本家の善意または悪意に依存するものではない。自由競争は、資本主義的生産の内在的な諸法則を、個々の資本家にたいして外的な強制法則として通用させる」と指摘します。
資本主義は競争によって資本家を追い立てて、ひたすら労働日(1日の労働時間)を延長させるので、労働運動で、工場法を制定して労働時間を制限せよと国家に迫ることが必要です。これが「社会による強制」であり、労働者階級のたたかいの大きな可能性を示しています。(猛)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年4月6日付掲載


長時間・過密労働と極端な経済格差。そして、地球規模の環境問題。
まさに、社会によって規制することが求められています。

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