閉館が決まったシネマート心斎橋へ
奥さんの用事の待ち時間に映画鑑賞
時間的に合ったのがこの作品
まったくのノーマークの作品
病床の予備校の恩師を尋ねたチャン・ジェンハン、チェン・シャン、ワン・シャンハーのかつての問題児3人組
恩師シャオジーと過ごした、今は廃墟となったかつての予備後を訪れて懐かしさに浸っていると様々な青春時代が甦ってくる…
レスリーチャンによる吉川晃司のカバー「モニカ」が流れるオープニングでスタート
現在から過去へと話が飛び、ストーリーの中心が1994年の主人公たちの青春時代となります
ノスタルジーに満ちたドラマとなり、マドンナや飯島愛の写真集など世相を表すネタを入れながら3人の青春ストーリーが展開されていく
いつもドンパチな事やらかし、予備校長に怒られる(3人の1人が実は予備校長の息子)
しかしこの作品はノスタルジーな話だけでは終わらない
最初のシーンで恩師を見舞いに来た悪ガキ3人組
しかし1人が女性やったんですよね
これは誰?たしかに憧れのマドンナのような女子が出てくるが、その娘だとなんか不自然…
そう3人の主人公の1人が性転換してるんですね
ノスタルジー青春映画から、途中からジェンダー問題が絡んできます
チャン・ジェンハンとチェン・シャンはいつも2人一緒でジェンハンの家に入り浸ってるほどの間柄
ジェンハンはクラスの女の子に片想い、何とか彼女を射止めうとするのはよくあるパターンだが、いつも一緒にいるチェン・シャンがある日ジェンハンにキスをしてしまう…親友に突然キスせれブチギレて戸惑うジェンハン…
更にもう1人の仲間のワン・シャンハーが女装に興味がある事をカミングアウト!
そして彼らの恩師である型破りな授業で生徒の心を掴んでいた教師師シャオジーもゲイで…途中からこの作品は違った側面を見せて来ます
ジェンダー問題に直面した友人や周囲の人たち、更にその家族らの戸惑いを今の時代のテーマのように描かれていく作品でもあるんです
青春回顧録のような青春コメディと思わせてそんな問題定義も見せるのは意外でした
ちょい無理にこのドラマにそんな問題を付けなくても…と言う気はするが、これ実話らしいんですね
でもなかなか面白くは見れました
それぞれキャラがあって良かったです
しかしこう言う主人公たちのアホな連中は共感持てます(笑)
★★★★ 2024.8.10(土) シネマート心斎橋 劇場1 16:00 H-10
たしかに一部整理されてたり、パンフレットの在庫処分見たいなコーナーもあったりで終幕が近いのを感じさせますね
さよならイベント上映とかあるんでしょうね