ウルトラマンブレーザー
第13話「スカードノクターン」は、総集編だったんですけど、これまでの戦いを振り返りながら、何気に、重要な情報をしれっと出してきましたね。
これまでの戦いの要点を纏めた資料を作っておけば、今後の戦いで、何か役に立つかもしれない、と得意ではないパソコンで頑張るアンリさん、立派だなぁ。パソコンがフリーズしてしまい、機械に強いヤスノブさんのサポートも請けつつ、アンリさんは戦ってきた怪獣について思い返す。そんな彼らの心強い味方であるアースガロンは、格闘が得意なアンリさんが搭乗している時は肉弾戦がメインになり、射撃が得意で、なおかつ、アースガロンに装備されている重火器の性能を引き出せるヤスノブさんが搭乗していれば、遠距離戦メインになる。こういう戦闘スタイルを変えられるのも、アースガロンの強味と言えるでしょう。
エミさんが、ヤスノブさんに頼んでいた情報集め。それは、宇宙から襲来したバザンガ、ゲバルガについてのものだった。この二体が地球にやって来た時の軌道は同じであり、また、セミ星人が呼び寄せたガラモンとは異なっていた。これが意味するものは、バザンガとゲバルガが同じ星に生きている怪獣である事。そうなると、気になるのが、どうして、この二体が地球にやってきたのか。バザンガは街を破壊し、ゲバルガはネットワークに侵入する能力で混乱を齎した。この世に偶然などない以上、たまたま、二体が地球にやってきた、とも考えづらい。やはり、何者かが、何らかの目的があって、地球へ怪獣を送り込んでいるのか。
レヴィーラが出現した時、会社に潜入したエミさんが読んだ資料に書かれていた「V99」って単語は、やはり、相当に重要なものっぽい。また、司令部参謀長のハルノレツが、前回、電話で口にしていた「セカンド・ウェーブ」、こちらも気になるな。ゲバルガが「セカンド」なら、バザンガは「ファースト」って事になる。となれば、「サード」では、更にヤバい怪獣が来るってことか。ハルノレツと、その電話の相手は、宇宙怪獣が、どこから来ていて、何の目的で来ているのか、を知っているのか。ブレーザーは、宇宙怪獣を地球に送り込んでいる敵と戦うために、この地球に来たのか? うーむ、気になる所が多すぎる。
一方で、ゲントは、テルアキさんから、改めて、ブレーザーに対して、どう思っているのか、と問われた。以前は、不信感が芽生えかけていたから、「様子見」って言葉を濁していたゲント。でも、今は、ブレーザーにも「誰かを守りたい」って気持ちがあって、それは自分と一緒だ、と知れたからこそ、ブレーザーを知ろうとする努力をしよう、と決意している。だから、彼の中には、ブレーザーを疑う気持ちはもう無いようだ。味方なのか、敵なのか、それが解らないからこそ、知ろうとする努力をすべきだ、とゲントに説かれたテルアキさんは一先ずの納得に到り、続けて、何故、ブレーザーと呼称したのか、をゲントに問う。まぁ、こちらは、ゲントの体験によるもので、彼自身も未だに明瞭じゃない部分があるみたいだから、明確には答えられなかったな。分析能力に長けているテルアキさん、もしかすると、ゲントがブレーザーなのでは、と疑ったかもな。
改めて、これからも、ブレーザーと絆を強くしていく努力を続けながら戦っていくしかない、と気持ちを新たにしたゲント。そんな彼が作戦室にやってくると、アンリさんはキーボードに突っ伏して、居眠りの真っ最中。呆れ笑いを浮かべるゲントは、アンリさんが描いたと思わしき絵に苦笑し、宇宙怪物についての考察を読んで険しい表情に。やっぱり、ゲント自身も、これについて、疑惑を抱いていたのかも。そんな最中、大慌てで起床したアンリさん。そんな彼女の居眠りを咎めぬゲント、優しい。反省したアンリさんは資料作りに戻るが、キーボードに突っ伏していたせいで、謎の文字の羅列が並び、そして、作成中の資料は消えてしまっていた・・・前者はアンリさんの自滅にしろ、後者はもしかして・・・
王様戦隊キングオージャー
第37話「イロキの乱」、もう、これは色んな意味で凄かったです。前回は、ヒメノ様とセバスチャンの絆にグッと来たわけですが、今回は、カグラギの評価がガッーンと上がり、イロキに対する評価が引っ繰り返り、そして、グローディーの評価がドッゴーンと下がりました。
多分、私だけじゃない、とは思うんですが、やりやがった、と大笑いしたファンも多いでしょう。何をやったか、そりゃ、天野浩成さんと雛形あきこさんの共演に決まってます。映画に雛形さんがイロキ役として登場し、天野さんが本編で敵幹部のグローディに決まった時点で、あるかもしれない、と期待してましたが、いざ、本当に共演したのを見ると、笑いが止まらなくなっちゃいました。まさか、こうも、公共の電波でイチャイチャをかますとは。
ともあれ、この37話の感想に戻りましょう。改めて言いますが、ほんと、今回は、カグラギが漢を魅せてくれました。その魅せ方をサポートしてくれたのが、イロキであるのは、わざわざ、言うような事でもありません。かつて、カグラギは、民から食料を奪い、飢えさせる罪を犯したイロキを討ち、トウフの王殿になりました。しかし、事実は違ったのです。イロキは最初から暴君だったのではなく、むしろ、民を想い、国を豊かにすべく、努力を惜しまぬ名君でした。その為に、良い米を作れ、なおかつ、馬鹿正直な生き方を貫いていたカグラギを、王殿にすべく、教育もしていました。
全世界が大混乱に陥った17年前の「神の怒り」、その時、自国だけじゃなく、全世界に輸出されていたトウフの米に、何者かが毒を混入させたのです。まぁ、誰が毒を入れたか、は解り切っています。そう、グローディです。死体愛好者であるグローディは、綺麗な死体を手に入れるために、米へ毒を入れたのです。犯人は解らぬものの、世界に毒入りの米が出回れば、トウフの評判はどん底に落ちてしまう。だからこそ、イロキは、民に憎まれ、恨まれ、殺意すら向けられるのも承知で、米を独占したのです。そして、トウフを安心して任せられるカグラギに、王殿の座を円満に渡すべく、毒入りの米を食した上で全てを燃やし、彼に自らを斬るよう促しました。しかし、イロキの真意を悟れず、また、元来の優しい性格ゆえに、カグラギは彼女を斬る事が出来ませんでした。故に、イロキは今際の際に、彼を「裏切り者」と言ったんですね。また、イロキだけじゃなく、カグラギが人を斬れぬ性格だ、と解っている上で、イロキを討ってくれた、カグラギこそが王殿に相応しい、と民へ、あのタイミングで訴えたスズメも大した女傑ですよね。
17年もかかってしまいましたが、その間に、イロキの覚悟を知ったカグラギ。イロキを見習い、民の為に己の手を汚すやり方で王道を進み続けてきた彼は、イロキではなく、懲りずにまた、トウフの米に毒を入れたグローディに怒りの刃を向けます。食べ物を粗末にした怒りは強いとは言え、空腹状態に加え、怪人状態になったグローディの五感を一時的に封じる能力で窮地に追い込まれてしまったギラたちに代わり、カグラギはグローディを圧倒します。尊敬していた人に汚名を被せたグローディだけでなく、イロキの覚悟を汲めなかった己への怒りも乗った刃の圧は凄まじく、さすがのグローディも退散を余儀なくされましたね。カグラギが魅せてくれた覚悟に、イロキは満足気に微笑み、塵と還っていきました。カグラギは改めて、これまで以上に汚れた道を、民の為に歩んでいく、と肚を括っていました。そんなカグラギの脇にいた黒子を見て、ふと思ったんですけど、もしかすると、イロキにも仕えていた古参の中には、彼女の覚悟を知っていた者もいたんじゃないでしょうか。カグラギに、今、混じりけのない忠誠を誓っているのは、イロキの最期の命令があったから? いずれにしろ、カグラギは、これからも、自分の手を汚し、汚名を被るのも気にしないんでしょうけど、もしも、彼が人の道を踏み外しかけた時は、ギラたちが全力で止めてくれるでしょうね。
仮面ライダーガッチャード
第11話「キャッチ! スパイだ!? ライダー失格!?」は、戦闘シーンの激しさも然ることながら、宝太郎の仮面ライダーとしての立場が揺さぶられるストーリー展開になっており、ドキドキとハラハラのバランスが実に好かったですね。
京都で、オカルトケミーのナンバー10「ユーフォーエックス」を捕獲したクロトー。その「ユーフォーエックス」のエネルギーを使って、新たなドライバーを作り出そうとしているようですね、冥黒の三姉妹は。しかし、アトロポスの力を以てしても、ナンバー10は完全に抑え込めないようで、「ユーフォーエックス」は空間跳躍能力での逃走に成功してしまいました。憤り、再捕獲してくる、と気合が入っているクロトーを、アトロポスは「グリオン」と言う名を出して諫めました。グリオンと言えば、悪魔の名前ですが、そいつこそが黒幕なんでしょうか?
一方、京都から帰ってきた宝太郎たちは、ケミー探しに奔走中。全員で協力し、インセクトケミーのナンバー4の「バクオンゼミ」、ナンバー7の「スタッグバイン」、ジョブケミーのナンバー3の「ドクターコゾー」、アニマルケミーのナンバー4の「ブッサソーリ」、ナンバー5の「バウンティバニー」、ナンバー7の「ツッパリヘビー」、アーティファクトケミーのナンバー3の「ミテミラー」、ナンバー5の「パンパカパーカー」、ナンバー6の「テレヴィ」を新たに仲間に迎えました。着実に、カードは埋まっていますが、まだまだ、一枚も姿を見せない種類のケミーもおり、どんな姿なのか、楽しみですね。一方で、スパナは三姉妹がマルガムの破片を採取して、何かを為そうとしている事をミナト先生へ報告します。ケミーを封印するのに必要なブランクカードが消えている事もあり、内部に、三姉妹のスパイがいる、と判断した上層部は、調査官を派遣してきたようです。
そんな事は露知らぬ宝太郎は、ショッピングモールを襲ったスパイダーマルガムと戦闘に。粘着性の糸を武器にするスパイダーマルガムに、ガッチャードは「バクオンテレヴィワイルド」、「スタッグミラーワイルド」、「グレートサソーリーワイルド」、「ドクターヘビーワイルド」、「バニーパーカーワイルド」とフォームチェンジを連続で行い、圧倒し、倒し、「キャッチュラ」を新たに仲間に迎えました。しかし、その戦い方を観ていた調査官の一人、釘宮は宝太郎のケミーを「仲間」と考えるスタンスを否定し、戦い方にも無駄が多すぎる、と非難し、ドライバーを没収しようとします。この横暴さに、仲間たちも怒りを隠せません。基本的に、宝太郎をナチュラルに見下してはいるものの、これまで、ケミーを回収してきている事は正当に評価しているスパナも、宝太郎を守る姿勢を見せてくれました。
空気が悪くなる中で、冥黒の三姉妹が学園に侵入した、と報告が。生徒たちを守るために、学園を探し回っていたりんねの前に姿を見せたのは、やたら親しく、だからこそ、不気味な態度で接してくるアトロポス。去り際に、りんねの耳元で囁いた「これから起きる事は、全て君の所為」ってのは、実に意味深。一体、何をやらかす気なんでしょうか。一方で、ガッチャードは、再び、スパイダーマルガムと戦闘へ突入。どうして、カードへ封印したはずの「キャッチュラ」がマルガムになっているのか、と混乱しながらも、ガッチャードは「ジャングルジャン」×「ライデンジ」でライトニングジャングルへフォームチェンジ。ゴルドメカニッカーなみに重量級で、スピードや機動性こそ落ちてしまうものの、その攻撃火力はえげつない。糸に縛り取られ、動けなくなるピンチに陥るものの、そこを、「ユーフォーエックス」に助けられ、スパイダーマルガムに必殺技をぶち込み、改めて、「キャッチュラ」をカードに封印しました。しかし、スパイダーマルガムに変身していたのは、釘宮じゃなく、針馬で、しかも、謎の能力で、唖然としている宝太郎の手から、「キャッチュラ」を強奪してしまった。彼女がスパイであるのは確定だろうが、一体、何を得るために、アトロポスたちに尻尾を振っているんだろう。そして、アトロポスたちが生み出したドライバーは、誰の手に渡るのか・・・
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