kinmesyu管理人の雑談

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今更だけどfake/strange fake おめでとう!!

2014-08-15 17:32:55 | 日記
あの成田良悟さんが手掛けたエイプリルフールネタ小説「fate/strange fake」。

冗談で書いた小説が本格的にコミック化して帰って来るそうですね!!

さすが有名作家。

☆ここからは自己的に思ったことをまとめました☆


↑さすがイケメンやな。

担当漫画家の人も良い人選んだと思う。これはzeroにも並ぶんじゃあ・・

というか英雄王この聖杯戦争のテンションMAXで挑んでるな。あの夢の対決が漫画で再現されるかも!?


↑可愛いな、オイ。

A氏が右腕切り落とされる姿が想像できない・・・でも忠実に再現されるんだろうなあ・・・でも楽しみです



↑名前を早く決めてほしい!!


来ました!!!エルキドュちゃん!!

とても可愛らしく描かれていますね!!コレは漫画が楽しみです



男前。

でもサーヴァントを人間の手で倒すなんて士郎意外居ないと思ったんだが・・・


う~ん・・・・

最初に見た感想:歯すごくね?そっちに目が行くんだが・・・



↑ああ、なんて健気なんだ・・・

できれば幸せになって欲しかった!!!夢の中では幸せかも知れないけど!?



↑超怖い。

真名は「ペイルライダー」。病原菌が具現化して英霊になったとか聖杯もどうかしてるんじゃないのか!?

椿ちゃんの事を考えてくれる優しさはどこからくるのだろうか・・



↑あ、心臓潰された人だ。

退屈だから聖杯でトンデモ無い事しようとしてる人。でも死徒だから心臓潰されても死なないけどね。



ハサン・サーバッハになんなくて良かったと思うけど。

十分強いよな。てかハサンになってたら今頃「王の軍勢」でまとめて殺されてたよ



↑無駄にイケメンじゃね?

でもあのロード・エルメロイⅡ世の弟子だからそれほど強いわけですね。活躍に期待。



↑出ました!!人斬りジャック!!

上のマスターと結構良いコンビらしいので期待!!!(正体気になる)



今冬楽しみですね!!

待ちきれない!!!

小説「英雄王の黒い林檎。」

2014-08-15 13:43:08 | 日記
プロローグ~林檎

聖杯戦争?聞いたことがあるな。

「そうだよ、聖杯と契約すれば君ももう一度生き返ることができる。」

朋友と・・・また会えるのか?

「もちろん。あえるだけ、はね」


その言葉を信じてはいけなかった。ついには守られるハズもなかった。



皆、消えてしまえ_




世界は、黒と白に分かれている。

白は表向きの英雄。すなわち、人々に讃えられ、誇り高く死んでいく者。

黒は裏の英雄。人々に非難され、無様に死んでいく者。


皆、同じ人間でも格差がある。


人柄も。


一日目

「セイバー、聖杯を_」「やめろおおおおおお!!!」

少女はただ泣きながら剣を振り上げていた。

「破壊しろ。」

                          Ω

私はどれくらい眠っていたのだろう。身体と瞼がとても重い。

「うっ_」

そうだ。キリツグ。あのマスターを探さなければ。


やっとはっきりしてきた視界には、映ってはほしくない者がそこには居た。

「!!!アーチャー!!!」

輝く金髪の髪、蛇のように紅い瞳、透き通るように白い肌。間違いない、コイツは_

「そう剣を向けるでない。貴様、今我に挑める身体か?」

ギルガメッシュがそう言うのと同時にセイバーの身体はグラリと傾く。

そういえば、エクスカリバーで・・・・

横たわっていたベッドの柔らかな感触が当たる。

「そういや貴様、どれくらい眠っていたのか覚えているのか?」

「どれくらいって_」

窓の外を見る。見えたのはついこの間見た焼け野原ではなく、深い森の景色。

「ここは_教会なのか?」

「ああ、コトミネのな。我とお前とコトミネ以外、ほとんどこの町には人はいないだろうよ」

「!?_じゃあキリツグは_」

ふと嫌な予感がよぎる。あのマスターは、私の事を嫌っていた_
たとえ生きていたとしても、私なんてもう忘れているだろう。

「捨てたよ」

ギルガメッシュは窓の景色を眺めながら何かをつぶやく。

「焼け野原に何か無いかと我も調査してきた。貴様は瓦礫の上に横たわっていたのだ。貴様のキリツグとかいうマスターなどはいなかった」

「・・・・」

「なんだ悲しんでいるのか?」

「・・あのマスターの最後の行動ぐらい把握していた」

ギルガメッシュはこちらをチラリとも見ないセイバーの顔をしばらく見つめていたが、やがてセイバーに向きなおした。

「_分かった、そう悲しむな。貴様の魔力も枯渇しているのだしな」

「こんな状況でお前に何ができるというんだ。アーチャー」

「我がセイバーのマスターになってやる」

「_・・・え?」

一瞬頭の中が真っ白になる。何をいっているんだコイツは。

「貴様の令呪も、魔力供給も我が行ってやる。貴様が朽ち果てるまでな」

「_断る」

「・・このままでは消えてしまうぞ、小娘」

「私には私の誇りがあるんだ。お前などという外道に魔力を受け取るなどという不名誉、とても耐え切れん」

セイバーの身体がまたグラリと倒れる。というか、倒されたのだ。
まだ新しい香りが漂う寝床に、セイバーは押し倒されていた。

「_っ」

「まだそんな事が言える身体か!?その減らず口、貴様の誇りと貞節とともに壊してやりたいわ!!」

セイバーの身体が震える。ギルガメッシュはその鋭く紅い目を見開き、ただセイバーの事を黙って見ている。

「・・・嫌だ」

「_」

「嫌だ!!!もう消えてしまっても良いんだ!!誇りと共に私は消える事ができのなら!!」

「_分かった」

何も言わずギルガメッシュはセイバーから手を離す。部屋の扉の前に立つと、一度振り向いた。

「気が向いたら話すが良い」

「そんな事は永久に訪れないからな、ギルガメッシュ」

ギルガメッシュが去ってからセイバーは寝床へと倒れ、ただグッタリとしていた。




これが、最初の一日目だった。



二日目
いつの間にか朝を迎えていた。
まだ重い身体をゆっくりと起こすと、まだ頭ののなかで昨日の事がたびたび過ぎる。

「・・・」

この魔力で私が生きていられるならまだキリツグは居るはずだ。
契約もまだ解消されていない。

「でも_」

いつか、そんな日が来るのだろう。

ギルガメッシュの言っている事は本当なのか、ふと気になった。
出来る事ならそうしたい。本当は消えたくない。

でもギルガメッシュもキリツグのように、私を捨ててしまうかもしれない_

それがただただセイバーの不安として大きく頭の中で蠢いている。

《ぐうううううううう・・・・》

「!?」

実体化した身体が腹が減った事を知らせる。
もう何日も食べていない。

「一階に降りたくないな・・・」

でも私ぐらいの大食い、朝食わないと死にそうになる。
しょうがない、食べに行くか。


一回は静かだった。キッチンにはコトミネが作ったらしき麻婆豆腐が添えられている。

「あまり食べるきになれないな・・・」

セイバーがキッチンを吟味していた所、ギルガメッシュが起きたばかりの目を擦り、キッチンの方に歩み出てきた。

「何をやってるんだ、雑種」

「_っ!?ギルガメッシュ!?」

「そんな驚かなくても。なんだ、朝飯か?」

「・・・ああ」

昨日とはまったく違うギルガメッシュの態度に、考え込んでいた自分が恥ずかしくなり、セイバーは顔を真っ赤に染める。

「コトミネの麻婆じゃあ腹壊すだろ。ほら、コレ」

ひょいとギルガメッシュは宝物庫とやらから白米とその他味噌汁などを沿え、セイバーに渡す。

「昨日の無理強いの礼だ。一緒に食わんか」

「_別に良い。そこまで真に受けてなどない」

「そうか」

正直、肝心な所で素直になれない自分が嫌になった。
でも、放って置いて欲しかったのも本心だった。

白米とその他の味がとてもおいしく感じたが、本当にこのままで良いのかと思うと気が重くなった。
一つ何かが過ぎる。

_キリツグ

「!!そうだ、キリツグを探しにいけば!!」

無我夢中で端を投げ出し、窓から飛び出した。
キリツグを見つけ出せれば、アイリスフィールともまた会える_

よろけた足並みでセイバーは走っていった。
魔力を元に。


「セイバー、セイバー!何処行った!?」

ギルガメッシュは青ざめた。風が吹き荒れる部屋の窓が開いていたのだ。

「まさか・・・」

決心し、一度彼は換装した。

「コトミネ!!!出掛けてくる!!!しばらく居ないからな!!!」

「あ、ああ」

深い深い森の中を、英雄王は掻き分けていった。日がやがて暮れるまで。
三日目
どれくらい歩いたのだろう。いつの間にか次の朝を迎えていた。

「_うっ」

セイバーが倒れているところはちょうど森林の出口でだった。

「_あ、そういえばキリツグを探さないと・・・此処は?」

そこにあったのは和風の家。なぜか人の声が聞こえる。

「間違いない!!此処は確か・・・」

まだ鮮明な記憶がセイバーの鼓動を早くする。
そうだ。此処は新しい拠点としてシリスフィールと共に吟味に来た場所。

「人の声・・ならキリツグは居るんじゃあ・・・」

和風の荘へと踏み入れいれようとしたとき、忘れかけていた声がセイバーを呼びかけた。

「_ダメだ」

「_!_なんだ・・またお前か。探しにでも来たのか」

「ああ」

セイバーは真っ直ぐこっちを見下ろすギルガメッシュを精一杯睨む。
あんだけ歩いたのだ、きっと私は醜い姿をしているに違いない。

「無駄だ、私は帰る所が在るんだ」

「・・・本当にか?」

「・・どういう事だ」

「本当に貴様はどれくらい眠っていたのか分かっているのか?」

どういう意味なのか分からない。眠っていた?
私は確か4次を終えて_

「キリツグは死んだ」

「_え・・」

「とっくに死んでるよ。シロウは別だがな」
セイバーの頭の中が真っ暗になる。シロウ_

_士郎

「思い出したか。貴様は記憶が少し飛んでしまっているようだな」

「貴様、キリツグに何をした_!!」

「何もしてない。お前のマスターに何かしたというなら、綺礼なのだが_まあ、存在は隠してやれ」

「_なら、士郎は」

キリツグはギルガメッシュが話す限り、呪いに飲み込まれたらしい。納得はいかないがこれ以上知るといけないような気がした。
士郎・・・思い出す限り私の希望_あなたが幸せになってくれれば私は良かった。
今はどうしているのだろうか_

「お前の事はほとんど忘れているだろうよ。もう第五次聖杯戦争は終わったんだ」

「だからこそまた再会を」「たわけ」

ギルガメッシュは鋭い真紅の瞳でセイバーを睨む。それは今までの軽蔑とは違い、ただただセイバーに向けて語りかけていた。

「またヤツにとって平和がやっと戻ってきたのだ、またいつも通りの日々を暮らせるのだ_もうあの殺し合いを思い出させないほうがまだヤツには良いと我は思うぞ」

セイバーは視線を反らし、ただ荘を見つめていた。
あの鋭い瞳で、己の全てを見透かされるようでとてつもなく怖かったから_

「あなたに士郎の何が分かるというのです」

「分からんよ」

「なら何故_」

「だがコレだけは確かだ。もうお前の存在は忘れられているだろうよ、我意外はな」

「_」

セイバーの顔は暗く淀んでいた。もう反発する力すら残っていない。

「帰るぞ。これ以上の長居は貴様の消滅を早める」

ギルガメッシュはセイバーの軽い身体を持ち上げ、深い森の中へと足を速めた。
セイバーは今までの疲れがどっと出て、目を瞑り意識を手放した_