昨日は開成町にアジサイを見に行った。
神奈川県足柄下郡開成町は人口約18,000人の神奈川県西部の町。
少子高齢過疎化のご時世に年少人口も人口増加率も神奈川県№1。
あじさいまつりは終わっていたけど、アジサイは見頃。
散策していたら、え?まさか??
そのまさかだった。
発電所!
開成町あじさい公園発電所。
神奈川県初のらせん型水車。
平成27年3月に発電を開始したようだ。
山に囲まれた盆地の町。
農業用水路をかさ上げして落差を作っての水力発電の試み。
これで公園内の外灯の電気をまかなって余力は売電。
感心して見ていたら、隣りで小学校高学年くらいの男の子も熱心にみていた。
押し付けのお受験勉強よりよほどに彼の力になるだろう。
更に歩いていたら、おや?あれは藤田作品?
やっぱりそうだ。
「水神の塔」。藤田昭子。平成元年。
藤田昭子は平塚の造形作家。土による生き物と自然をモチーフに国内外で作品を発表している。第7回円空大賞受賞。代表作「出縄」は、1976年に平塚で野焼きでつくられた巨大野外彫刻。
この「水神の塔」は宝永の富士山大噴火に由来する。
宝永の富士山大噴火は足柄平野にも甚大な被害をもたらした。
火山灰に覆われた土地や河川を元に戻すための作業はものすごく厳しいものだったと様々な資料が伝える。
先人の労苦を思い先人への感謝を込めた「酒匂川水神まつり」が開催され、この作品はそのモニュメント。
先進的な取り組みと温故知新。
なるほどに子供の数も多く人口増加率も高いわけだ。
納得。
それにしてもこの自転車のホイール利用した水車楽しいな。