「ヘブンズ・ドア」 ああ・・・リメイク！

ジャーマン・ニューシネマブームの時に観て
大好きだった「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」。
それが日本映画でリメイクされると知った時の
驚きといったら・・・。

それがWOWOWで放送されたので、録画したのを観ました。

「ヘブンズ・ドア」(2008年・日）

脳腫瘍で余命いくばくもない、と
宣告された青年（長瀬智也）と、
生まれつきの病気とガンのため
幼い頃からずっと病院暮らしの少女（福田麻由子）。
2人は海を見るために病院を抜け出し
”死ぬまでにしたいこと”を叶えていく・・・

オリジナル「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」の感想は→コチラ　です。

毎度のことなんですが・・・
オリジナルとリメイクを比べてもしょうがない
と　わかってはいるんですが、
オリジナルが好きすぎる場合、
どうしても・・・ね。
それなら観なきゃいいだろ！って話です。

今回のリメイク、もともとが”ありえへんやろ！！”という
はちゃめちゃな映画なのに、日本でのお話となると
さらに”ありえへんやろ！！！度”がアップして
もう、ファンタジーの世界。

私が日本映画をあまり観ないのは
こうした”ありえへん”が　外国映画の場合は
実際のことがわからないので　
なんとなく受け入れてしまうけれど、
日本映画の場合、あまりにもリアリティなさすぎて　
納得いかないから。
それと、セリフが聞き取りにくいから。
（字幕を読むのに慣れてるからかも）
今回もそうでした。

オリジナルが男同士ふたりの話だったのが
リメイクでは相手が14歳の女の子。
まぁ、それはヨシとしましょう。
妙齢の女性だった場合、どうしても
色恋沙汰が絡んでしまうものね。

外の世界を知らない、重い病気の女の子が
あれだけ元気はつらつと逃亡生活できるのか、
とか　「激突！」的カーチェイスはなんなの？とか
彼らを追う組織が、オリジナルではマフィアの
マヌケな2人組だったのがいい味出してましたが
日本じゃマフィアを出すわけにもいかず？？？
曖昧な感じだった・・・とか
いろいろありますが。

オリジナルで非常によかった
ラストシーン手前の、追い詰められたシーン、
あれが全く趣が変わってしまっていたのが残念。
誰があの役をやるのかなーと楽しみにしてたのに。
いっそのこと、あまり魅力発揮してなくて
もったいなかった田中泯さんが、
吉田東洋（＠「龍馬伝」）の迫力で
アノ役を演じてくれたらよかったかもね。

ラストシーンはいい感じでした。

長瀬智也もこういう役ならおまかせ、という
感じだし、福田麻由子ちゃんも可愛かったけれど。
（田中麗奈ちゃんにそっくり！）

あ～あ・・・。
好きすぎる映画のリメイク版、
観ない方がいいんでしょうね、やっぱり。