Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

工具 小ギア回しを修理する

2021-04-14 20:00:48 | 自転車 工具
厚歯用の小ギア回しの修理を行います 最近はスプロケットリームーバーと呼ぶ人が多いですが
形状は似ていても多少用途は異なります





これが小ギア回しと呼ばれ トラックレーサーの固定ギアの脱着に使います
工具の中でも使う頻度が高い工具です




工具本体に AS のマークが有りますがアズマ産業(株)の
商品だと思います 何時ごろまで作られていたのかは
不案内です






工具の構造は 片方が固定ギアのロックリングに使う
フックレンチ 反対側にギアに使うチェーンが付いています






今回はこの子ギアに掛けるチェーンに傷が付いているので
チェーンを交換します ギアに直接触れ力が掛かる所なので
傷や変形は望ましくありません






まずチェーンを外しますが工具がこの様な形状なので
チェーン切りが使えません




この本体に取り付けているチェーンピンを抜く必要が有ります






アンビル(金床)にチェーンのピッチに合せ 4mm 程度の
穴を開けています






金床の穴にチェーンピンを合せ ピンをポンチと
ハンマーを使い叩き出します






ポンチは 3mm の物を使います




ポンチをピンのセンターに合せハンマーで叩きました






ピンが抜け金床の穴の中に落ちています






短い方のチェーンを外しました




折角なので長い方のチェーンも交換します




私が在庫している厚歯用のチェーンです 1/2 × 1/8と言う
規格で 2/1 はチェーンのピッチ 1/8 は巾を表しています






この工具に未使用のチェーンは必要が無いので 使って
交換した古い奴を使いましょう






長い方に合せてチェーンを切ります






チェーン切りにチェーンをセットします 工具のピンは
チェーンピンの芯に合せるのが大切です ハンドルを回し
チェーンピンを押し出します






ブッシュタイプのチェーンを切る時はチェーンピンを抜いてしまわず
アウタープレートに残します これは今回に限らず切ったり繋いだり
する時の約束事です






短い方のチェーンも切りました






工具本体の汚れを拭き取りチェーンを合せてみました




金床の上でチェーンピンを叩き込みます






ピンが上手く差し込めました 表裏の出代は揃えています
子供の頃 工具が買えず釘とハンマーでチェーンを切ったり
繋いだりしていました 




同様に長い方のチェーンも取り付けました






工具ですがチェーンにオイルを注しておきます




今回の作業はこれで完了です この様にメンテナンスをしてやると
本体が駄目にならない限り何時までも使えますね





このサイズの工具でフックレンチも使えるのは工具の持ち運びには凄く魅力が有ります
ただ良く締まったギアを外す時には大きな力が必要です そんな時は体重を掛けて工具を
使うので工具に不具合が無いかの点検は大切です


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