木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

《スリープレス・ナイト》

2013-03-14 00:30:09 | 日記


『スリープレス・ナイト』(2011年フランス/ルクセンブルク/ベルギー)

囚われた息子を取り戻す為に、父親が全力投球するお話。
もう、必死。

マフィアのコカインを奪った二人の刑事。
ところが、覆面をしていたのに何故か正体がバレてしまい。
息子を誘拐され、コカインと交換だと脅される。
大人しくナイトクラブへコカイン持参で乗り込むが。
麻薬捜査官もクラブにやって来ていて。。。

息子をさらわれた理由が理由なので、
なんとなく全面的に支持できない主人公。
えーっと。どう思えばいい?
あんま気持ちよく応援できないけどぉ?

だいじょう~ぶ。
展開するにつれ、何故マフィアから横取りしたかが分かってきます。
そして、観てる方はホントに悪い奴が分かってるハラハラ感。
更に主人公は深手の傷を負いながらの反撃。
ああ、傷が開いちゃう、悪化しちゃう、気絶しちゃう~!!
マフィアとその取引相手、麻薬捜査官二人、息子を誘拐された刑事。
ナイトクラブで入り乱れつつ、主にキッチンで大暴れ。
料理どころじゃないねぇ、今夜は。。。状態
ほどほどって言葉を知らないらしい。
息子助けたさで、物凄い頑張りを見せる。

怒涛の展開なれど、クラブの人混みやら、閉鎖的な空間での死闘なので。
疾走感が無いのが残念。
人が邪魔なのが、いかされてるんだけど~。
実際、ホントに邪魔でイライラしてきますな。
複合施設的なクラブなので、色んな場所が登場、シーンに応じてフル活用。
ん~と、基本的には。
じゃ、次はレストランで暴れてみようか!
で、またキッチンに戻って、もうひと暴れね!
あ!冷凍庫が有る。じゃ、そこでも暴れようか!

次から次へと問題発生。
しかも、どこで終わるつもり?
ちょっと不安になる程続く終盤。
甘すぎない作りに、色々な事が心配になってくる映画。


『スリープレス・ナイト』(2011年フランス/ルクセンブルク/ベルギー)
監督・脚本:フレデリック・ジャルダン、脚本:ニコラ・サーダ、撮影:トム・スターン、編集:クリストフ・ピネル
出演:トメル・シスレー、ジョーイ・スタール、ジュリアン・ボワッスリエ、ロラン・ストーケル、セルジュ・リアブキン