「キャプテン・フューチャー 月世界の無法者」エドモンド・ハミルトン
キャプテン・フューチャー?
誰やねん、それ。
あまりにステキな表紙イラスト。
なんやの、これ?
謎が深まるものの、
目次の前ページに翻訳者からのおすすめの文言が…
前作読んでからこっち読んだがええよ。とのこと。
。。。
ん、まぁ、そのうちな。
ちなみに既刊多いな。
いきなり、10話目て。
手にとってもーたから、しゃーないな。
宇宙船コメット号やら登場人物がイラスト入りで解説。
えらい親切。
で、その紹介文によると。
キャプテン・フューチャー
幼少に両親を悪漢に殺され、以後サイモン、グラッグ、オットーの三人に育てられた天涯の孤児。
成人するや、宇宙の正義と平和のため自らキャプテン・フューチャーと名乗り、敢然と悪に挑戦する
赤髪の若き天才科学者。本名カーティス・ニュートン。
ほ、、、ほほう。。。
で、そのサイモン、グラッグ、オットーを人呼んでフューチャーメンというらしい。
ちなみに、サイモンは死に際に脳を特殊なケースに収めた<生きている脳>。
グラッグは、身長7フィートの全鋼鉄製ロボット。
オットーは、白肌緑眼のプラスチック製合成アンドロイド。
うっふ~ん。ついて行けるか・し・らぁ?
あの、お住まいは?
月です。
…。うん、そんな気がしてました。
水星人を救うミッションから、やっとこさ月へ帰ってきたフューチャーメンご一行。
ところが、月の資源の採掘が進行中。
この資源は、将来必要になる為、存在を隠してきたものだった。
採掘を中止させるべく太陽系政府首席に会いに地球へ乗り込むも。
殺人の濡れ衣をきせられ、お尋ね者になってしまう。
で、色々ムチャして、解決。
要約し過ぎやろ。
呼吸をしないという月犬が登場したり、
生きるテンポが百分の一という惑星エロスに立ち寄ったり。
月の底の底に住む巨大ムカデに襲われたり、
死滅したはずの月人を発見したり。
アンドロイドのしゃべりっぷりが、
“あたしゃ、もう、二度と系外へ出るのはごめんですぜ!”
どんだけいなせなの?
つーか江戸っ子か?
生きている脳は、キャプテン・フューチャーを
“坊や”呼ばわり。
ロボットはスポンジ状の金属脳を持つ。
と想像を絶する説明ぶり。
ツッコミどこが満載なのも楽しいんだけど。
ちゃんと冒険活劇になってて、アクション豊富。
あっちやこっちで問題発生。
あれやらこれやら解決せんとあかんわ。
という事で、展開も速く、ちっともあきない読ませっぷり。
大げさな感じや、超人的な大ワザが可笑しいし。
おそらくシリーズのお約束的だろう部分が、なんとなく伝わってくる。
日本ではアニメ化もされてたり。と、
確実に、誰かのヒーローだったんだろう事もうなずけますな。
この作家に影響を受けたSFも多いんだろうなぁ。
巻末にコメット号のマニュアル(一部)を収録。
マニア心をくすぐる作戦か?
ちなみに原著は1942年に執筆。
おおっ、半世紀以上前!!