昨夜
私は耳慣れぬ方の電話を受取りました。
瞬間
十余年前のある方の顔を思いうかべました。
知性と美貌でキラキラしていたその方は
ある会社の重役婦人であったはず ・・・ 。
電話の声は
あまりにも深く沈んでいました。
懐かしさ半分
驚き半分の気持ちで応対していた耳に
次のようなことばが飛び込んできました ・・・
「 私はもう
落ちるとところまで落ちてしまいました。
もう
どうにもならない身の上になったのです 」
受話器を通して伝わってくる声は
あまりにも切実であり 深刻です。
生活の急転が
直に伝わってくるひびきなのです。
・・・・・・・
・・・・・・・
「 いま
お話をうかがっていることは
すでに あなたは正常だということです。
これだけ要領よく話されることひとつ取りあげても
なにも異常は感じられませんよ。
・・・ その点はご安心なさい 」
恵まれた はなやかな境遇から一転して
どん底に突き落とされたこのご婦人に必要だったのは
人生の体温にふれること ・・・ それしかありません。
そのためのことばしかなかった ・・・ わけです。
どんなに絶望的な窮地に追いこまれても
最後の最後まで希望を失わず努めるなら
必ずどこかに道はひらけます。
・・・ これが三十数年間
数多くの人生の危機に立ち会ってきた ・・・ 私の信念です。
なにより
最後の最後に
ここ(私)をおもい出してくれたことに ・・・ 感謝します。
さて ・・・ 。
私は耳慣れぬ方の電話を受取りました。
瞬間
十余年前のある方の顔を思いうかべました。
知性と美貌でキラキラしていたその方は
ある会社の重役婦人であったはず ・・・ 。
電話の声は
あまりにも深く沈んでいました。
懐かしさ半分
驚き半分の気持ちで応対していた耳に
次のようなことばが飛び込んできました ・・・
「 私はもう
落ちるとところまで落ちてしまいました。
もう
どうにもならない身の上になったのです 」
受話器を通して伝わってくる声は
あまりにも切実であり 深刻です。
生活の急転が
直に伝わってくるひびきなのです。
・・・・・・・
・・・・・・・
「 いま
お話をうかがっていることは
すでに あなたは正常だということです。
これだけ要領よく話されることひとつ取りあげても
なにも異常は感じられませんよ。
・・・ その点はご安心なさい 」
恵まれた はなやかな境遇から一転して
どん底に突き落とされたこのご婦人に必要だったのは
人生の体温にふれること ・・・ それしかありません。
そのためのことばしかなかった ・・・ わけです。
どんなに絶望的な窮地に追いこまれても
最後の最後まで希望を失わず努めるなら
必ずどこかに道はひらけます。
・・・ これが三十数年間
数多くの人生の危機に立ち会ってきた ・・・ 私の信念です。
なにより
最後の最後に
ここ(私)をおもい出してくれたことに ・・・ 感謝します。
さて ・・・ 。