月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

はないぐち

2013-10-10 22:21:17 | キノコ
目ぼしそうなところは、ひと通り歩いた。あとはもう一つの目標を残すのみ。それはハナイグチだ。

ハナイグチは傘がぬるぬるのイグチで、長野では「リコボー」「ジコボー」などと呼ばれて愛されているキノコだ。植林されてできたカラマツ林に生えてくる。

といっても、どこにいったらいいか分からんかったので、「とりあえず上だろ」という適当な考えで、自動車を山の上の方へ走らせた。

走ること15分。予想通り、カラマツ林が広がっている場所に出られた。ところが、カラマツ林の林床は、腰の丈くらいある笹が一面に覆っていて、キノコを探すどころか、中へ入ることすらおぼつかない。

困ったなあ、と思いながら車を走らせていると、一か所だけ、笹が途切れているように見える場所があった。あそこ、行けるかな?

ビンゴ!

電気設備か何かの管理用に笹が刈りはらわれて、人が通れるだけのスペースの道がつくってあった。そして道にはハナイグチ!



やったー。雨降りの後だと、ぬめりがキラキラと光って絵になるんだけど、今回はぜいたくは言うまい。見つけた時期がちょっと遅く、あらかた傘が開ききって、くたびれちゃってたけど、それでも少しはマシなのもいくらか残ってた。やっぱりこの赤茶色は写真映えするなあ。

はーーーー。三重のスギやヒノキ林なんてなんにも生えないのに、こちらの人工カラマツ林じゃハナイグチ大漁って……なんてうらやましいんだ長野県民。