更新が遅れましたが6月14日は、大洗海岸の潮位が今年でいちばん低くなる日でした。
その前夜は満月でした。
満月または新月の時期は、月、地球、太陽がほぼ一直線上に並ぶために、地球に大きな潮汐力が働くのだそうです。具体的には、月と太陽の方向に向いた地表の海水が月や太陽に引力の受けて膨らみ、その反対側の海面も公転による遠心力でやはり膨らむのだそうです。凄い力ですね。一方で、太陽や月に対して90度となる場所では引力が水平に働くので海水が太陽や月の方向へと移動してしまい海面は低くなります。これが大雑把にとらえた潮汐力の見え方です。身近なものに例えると、卵の黄身が地球なら、海はその周りを覆う白身のかたちのようなものです。そのような形状のまま地球は自転しているので、1日に2回づつ海面の高さが満ちてきたり、引いてきたりする現象が起きるのでしょう。
そして、夏至に近い満月の日が一年でいちばん潮位が下がるのは何故なのでしょう?
地球は自転の軸が傾いているため、季節ごとに日本の地表が太陽に向く角度や距離が違うのですね。夏至の日と言えば、「昼間が長い」「太陽が高い」そんな印象ですが、夏至のときの日本の場所はいちばん太陽に近い側を自転しているわけで、そういうときは日本の地表面が太陽から受ける潮汐による起潮力が大きくなるのだろうと想像します。
しかし夏至の日に大潮になるわけではありません。太陽より月の方が潮汐力が2倍もあり、潮の干満は月の影響が大きいのです。そのため夏至にいちばん近い満月の頃が、月と太陽の双方の力が合わさって潮汐力が大きくなり、大きな潮位差を生じるのだろうと思います。本当のところは私には難しくて分かりませんが。
毎年春から初夏にかけて、一年でいちばんの干潮が来るのは間違いないです(笑)
不毛な科学トークはおしまいにして、一年でいちばん潮位が下がる日と言うのはワクワクします!
普段水面下に隠れて見えないものが見えるのですから。
一年でいちばん干潮になった大洗海岸の様子です。水が少ないですね。
先月の大潮のときには見られなかったカニが岩の間にひそんでいました。
カニと目が合ってしまいました^^
水の中を素早く動くカニの姿は、ちょっと羨ましいです(笑)
前日の雨による那珂川の濁りの影響で、この日は水の透明度がちょっと良くないですが、この写真にも20匹ぐらいいるのが見えますか?
群れをなしている小魚たちを肉眼で容易に見つけることができます。
水の中で、こうした小さないのちの存在を見られるのは、よい気分です。
人がつくったと思われる穴がありました。錆びた鉄筋も見えています。
よく考えてみると、引き潮のときしか使えそうもない穴ですが、
どうやって使っているのか、よく分かりません。
どことなく、大洗町のゆるキャラ「アライッペ」にも似ています(笑)
磯の上から神磯を眺めた風景です。
大きな干潮時でこの場所を眺めると、つくづく思うのですが、神磯の周囲にある岩のいくつかは、巨大なカエルに見えてしまいます。
偶然ですが、この磯の上にある大洗磯前神社では、拝殿の前にカエルの石像があったりして不思議です。
想像の翼を広げてみますと(笑) 神磯の周囲に集まって水浴びをしている生き物達に見えなくも無い(笑)
子供の頃の感覚でしたら、なんか妖しい~と思ってしまうかもしれませんね。
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海辺でひとやすみ ―東京都心よりアクセス90分― 茨城県・大洗海岸。
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