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心をひとつに復興へ。松島の宿で起きていること。

2011年05月09日 | 宿の話題・主人の旅記録


宮城県 奥松島にある「松島佐勘 松庵」に伺いました。

秋保温泉の名旅館「伝承千年の宿 佐勘」で、うちのOkamiが修業していた時代の同期で現在も親しくさせていただいている横山さんが、現在「松庵」の女将を務められております。今回の震災における松島海岸の被害は比較的少なく、松庵さんも営業再開されたとのお話を伺っておりましたが、周囲の仙台沿岸地や石巻は甚大な被害状況が連日報道されていましたので、広く分布する松島海岸における具体的な状況が見えにくく心配でした。

ところが先日、松庵さんが2つのTV番組で紹介され、横山さんをはじめスタッフの皆様が元気にお仕事をされている様子を拝見し、少し安心しましたので、応援の気持ちで宿泊してきました。

実際に行くと、松島の美しい風景が見えた時はとても感動的でした。

松島海岸のお土産屋通りは元気に営業しており、多くの観光客が歩いていました。
松島の水族館は観光客が来ていると報道されていたのは知っていましたが、やはりこの目で見ると、松島は回復しており大丈夫であると確信しました。


現在、松庵さんでは、通常のお客様のほかに、災害復興支援の皆様にもご宿泊頂いておられます。

復興支援の皆様は、毎日、夜明け前から深夜までの大変な作業が続いていると宿の方々から伺いましたが、それでも宿の中では朗らかな表情でゆったり過ごされているご様子でした。きっと、復興支援の皆様も、この松島の美しい風景を眺めればやる気もメキメキと沸いてくるでしょうし、この宿の方々の心のこもったもてなしを受けて、頑張っているのだと思います。

寛ぎに来られた一般のお客様も、復興支援のお仕事の方々も、
宿の静謐で清々しい空気をお互いに共有している感じです。

一般のお客様は、大好きな宿への支援の気持ちはもちろん、
復興支援の方々に朗らかにエールを送っている様子でした。これも支え合いですね。


宿の方々も復興支援の方々と同じく、日々、夜明け前から深夜まで頑張っており、復興支援の方々と心をひとつにしています。


復興支援の方々も、宿の方々も、
お体にはくれぐれもご自愛下さい。

特に睡眠はしっかり取って下さいね。


静かな奥松島に
復興を願う人々が集い
お互いに支え合っている

そんな宿の一日を体験しました。


皆様、松島にお越しの際は是非、おすすめします。
今なら、人が生きるための絆を感じとることができます。
きっと晴れ晴れとした気持ちになれますよ。

女将の横山さんは、スタッフに「お日様のような存在」と慕われる魅力的な女性です。



写真は松庵さんの凛とした宿世界です。


















松島の美しい風景を、食事処にて。朝食とともに



松島佐勘 松庵
http://www.shoan-umine.com/





P.S.

松島に行く前に、Okamiの修業先の秋保温泉の「伝承千年の宿 佐勘」にご挨拶に伺いました。
当時、Okamiが佐勘さんに宿泊したとき、宿の魅力に惹かれてそのまま修業を決心した思い出の宿です。

そのときの女将である佐藤潤様(当時は、全国おかみの会会長という雲の上の存在でした)の元で宿のもてなしを学び、佐藤潤様のリーダーとしてのカリスマ性にOkamiは大きな影響を受けております。宮城県はOkamiにとって第二のふるさとのようです。