認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の予防と脳を活性化させる生活習慣(A-82)

2013-04-11 | 脳を活性化する生活習慣を考える

一口に認知症と言っても、いろんな種類があります。インターネットを操れる貴方なら、「認知症の種類」と打ち込んで検索してみてください。こんなにもあるのかと驚くほどたくさんの種類があるのです。驚くほどたくさんの種類がある認知症のうちの大多数、90%以上を占めているのがこのブログの主題である「アルツハイマー型認知症」なのです。(ここを「クリック」してください)

ところがその肝心の「アルツハイマー型認知症」については、日本だけでなくて世界中の医師や学者や研究者などの専門家と言われる人達が、「原因もわからないし、治すこともできないし、予防することもできない病気」だと主張しているのです。そうした主張がなされている原因を作り出している(張本人)は、「DSM-4」という米国精神医学会が定める「アルツハイマー型認知症」に関する診断規定なのです。その「DSM-4」の診断基準自体に重大な間違いがあり、そのため「アルツハイマー型認知症」については、末期段階の「重度認知症」の段階しか見つけられないのです。そして、末期の段階であるその「重度認知症」の段階の症状だけを取り上げて(それだけが、「アルツハイマー型認知症」の症状だと誤解し、それより軽い段階である「中等度認知症」や「軽度認知症」の段階で発現してくる症状を見落としていて)、治すことも予防することもできない病気だと誤解しているだけなのです。(ここを「クリック」してください)。

私達の大事な「ノウハウ」及びその裏付けとなっている「脳機能データ」について、その概要(使用するには、有償の「使用許諾契約」の締結が必要となる「ノウハウ」の一部分)であるとは言え、このブログを通じて公開している目的の1つは、そうした専門家とされる人達の主張が誤りであることを指摘することにあるのです。専門家達が誤った主張を続けているために、早期診断で正常なレベルに「回復」させることもなく、更には、発病の「予防」に取り組むこともなく、ただ「介護」を提案することだけが医療機関の役割になってしまっている現状を憂えているのです。専門家達や国民全体に「問題を提起」することにより、「地域予防」という正しい方向に向けてのコンセンサスを形成したいと考えているのです。

末期の段階である「重度認知症」の段階にまで症状が進んでしまうと、もはや回復の可能性はなくなり、「介護」するしか方法がなくなるのです。「介護」というテーマについても、際限もなく膨らみ続ける「介護のための費用」に抗しきれなくて、「家族介護」を柱に据えようという誤った方向に向かいつつある政府の対応ぶりについても、このブログを通じて問題提起したいと考えているのです。概要であるとは言え、私達の見解と根拠となるデータの一部分を開示することにより、(「アルツハイマー型認知症」は、原因もわからないし、治すこともできないし、予防することもできない病気である)とする誤った主張(見解)が世の中に浸透しきっている状況をできるだけ早く、転換させたいと考えているのです。

「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であり、早期の段階で見つけて(私たちの区分で言うところの「軽度認知症」と「中等度認知症」までの段階)脳の使い方としての生活習慣を改善することにより治せるし、脳を活性化する生活習慣の構築により発病を予防することもできるという私達の主張(見解)が我が国の離島の隅々にまでも深く浸透していくよう頑張っていきたいと考えているのです(エイジングライフ研究所は、「アルツハイマー型認知症」の地域予防活動の普及という目的に特化した小さな会社にすぎないのですが、「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズム及び性質に関する主張についてのコペルニクス的な転換を世の中に惹き起こしたいと考えているのです。このブログは、kinukototadao と入力すると検索できますので、周りの人たちにも教えてあげてください)。

我が国は、世界でも例を見ない「超高齢化社会」を実現し、誰でもが80歳や90歳まで生きられる「身体の健康づくり」を市町村の活動を通じて制度的に達成している一方で、「脳の健康づくり」とその機能レベルの維持及び改善については、手探りをする市町村の活動が少し動きだした程度で、制度化とかその定着には未だほど遠い状態なのです。そうした状況の一方で、高齢者の人口がどんどん増えていく中で、認知症のお年寄りの数も増え続けているのです。回復させることが困難で「介護」の対象でしかない末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の段階にあるお年寄りの数が、我が国全体では300万人にもなっていて、この先その数は増加の一途をたどることになると予想されてもいるのです。

その上、私達のデータによる推計では、「軽度認知症」(小ボケ)のお年寄りの数と「中等度認知症」(中ボケ)のお年寄りの数とを併せた数は、「重度認知症」(大ボケ)のお年寄りの数の4倍にもなるのです。従って、できるだけ早く市町村を中核とする「地域予防活動」を制度化し、全国的な規模で展開しないと、「介護費用」が天文学的な額になってきて、超高齢化社会を維持していくうえで不可欠である「介護保険制度」の存続自体が怪しくなってくる勢いなのです。

(コーヒー・ブレイク) 昨年の3月にこのブログを開始してほぼ1年。おかげで、大勢の皆さんに読んでいただけるようになりました。Gooブログを利用しているブログの数だけで185万を超えるブログが公開されているのですが、そうしたブログの中でこのブログを読んでいただいている人達の一日当たりの総人数が上位から数えて2000番代に入ってきました。

他のブログとは内容自体が異質な上に、文章の量もきわめて多く、その上文章が読みずらいにもかかわらず、毎日多くの人達が読んでくださっていることに感謝し、勇気づけられています。「アルツハイマー型認知症」の早期診断による「回復」とその「予防」とが、市町村の重要な業務として制度化され、全国的な規模で、且つ地域に密着した事業として展開され、定着するようになる日まで、kinukototadao は、頑張っていきたいと思っています。

 

ところで、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、毎日の脳の使い方という視点からの「生活習慣」が、発病あるいは進行回復並びに予防を直接に左右する性質のものである廃用症候群に属する「生活習慣病」であると私たちは考えているのです(ここを「クリック」してください)。私達の主張は、「二段階方式」という神経心理機能テストの活用による「前頭葉」(前頭前野のことを言うものとする。以下、同じ)を含めた「脳の働き具合のレベル」と脳の機能レベルとの間の因果関係がデータ的にきちんと確認されている「段階的な症状」に関する極めて多数の脳機能データに裏付けられています。更にそうしたデータは、北海道から九州まで幅広い地域に渡る400を超える市町村での「地域予防活動」の実践の成果にも裏づけられています。

 

「加齢による脳の老化」(第一の要件)と生き甲斐いなく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標もないというあの「ナイナイ尽くしの単調な生活の継続」(第二の要件)という二つの要因が重なることにより、その相乗効果として、「前頭葉」を柱とする脳の機能が加速度的に衰えて行く結果発病する「アルツハイマー型認知症」という病気は、脳の機能の「衰え方」にも(他のどの種類の認知症にも認められない)重要な特徴があるのです(「機能老化の順番」とその「パターン」)。 その「特徴」となるのは、次の4つの項目に掲げる内容です。

最初に、脳全体の司令塔の役割をしている「前頭葉」の働きが衰えていくこと;

次いで、「前頭葉」を支え協働して働く機能特化した「左脳」と「右脳」と「運動の脳」の働きが衰えていくこと

「加齢による脳の老化」とナイナイ尽くしの「単調な生活の継続」とによる相乗効果により機能が衰えていくとき、衰え方は加速度的であり、そのことが重度化していくにつれて症状に現れてくること

更に、「MMS」で測定される「左脳及び右脳」の機能の衰え方には「衰えていく下位項目の順番と特異なパターンがある」こと

達が開発した「二段階方式」の手技は、「三頭建ての馬車」の御者の役割を担う「前頭葉」の働き具合を「かなひろい」テストで測定し、馬の役割を担う「左脳と右脳」の働き具合を「MMS」テストで測定します。そして、脳の機能がどこまで衰えているのか及びその脳の機能レベルではどんな症状を特徴的に示すのかをリンクさせ、客観的な指標と総合的な判定により、認知症の有無の判定、「アルツハイマー型認知症」であるか否かの判定並びに認知症の重症度の判定をします(認知症の重症度は、回復が容易な軽度認知症「小ボケ」、回復が未だ可能な中等度認知症「中ボケ」、回復が困難な重度認知症「大ボケ」の3つの段階に区分)。(ここを「クリック」してください)

また、「前頭葉」を含む脳の働き具合のテスト結果について、集積された多数のデータの分析に基き確立された「指標」により、衰えていく脳の機能の順番とそのパターンを判定すること及び「キッカケ」を契機とするナイナイ尽くしの「単調な生活」の継続期間中の「生活習慣」についての具体的な内容とその特徴を確認することができるので、「アルツハイマー型認知症」以外のタイプの認知症との鑑別及び認知症と紛らわしい病気との鑑別を客観的な指標に基づいて確たる精度の下に行うことができるのです。

世間では、「アルツハイマー型認知症」の症状についての段階的な区分やその評価の基準はなく、或る意味で「ドンブリ勘定」の基準による診断しか行われていないのです。私達は、「前頭葉を含む脳の機能レベル」と直接リンクさせた「認知症の症状」の指標に基づいて、回復が困難で介護するだけのレベルである「重度認知症」(大ボケ)と回復が容易な「軽度認知症」(小ボケ)及び回復が未だ可能な「中等度認知症」(中ボケ)を各々区別して正確に判定することができます。これにより、脳の機能レベルとその人の生活歴の特徴に基づき個別に策定される「生活改善」の指導により、適切な脳の活性化が図られ、正常レベルへの脳機能の回復と更なる重症化の防止を目的とする個別の具体的な対策がとれるように工夫されているのです。

 

上述したように世間では、症状の重症度区分の判定もなく、「アルツハイマー型認知症」であるか否かの判定しか行いません。然も、「重度の記憶障害」の症状を中核的な指標とする診断であるため、末期段階の「重度認知症」(大ボケ)の段階でしか「アルツハイマー型認知症」を見つけることが出来ないでいるのです。そのため、「アルツハイマー型認知症」であると診断された場合の対策は「介護」しかなく、「回復」の方法は全く考えられていないのです。その上、専門家達の間では、「発病のメカニズムも発病の原因も不明で、治すこともできない病気」と考えられているので、「アルツハイマー型認知症の予防」という「テーマ」は頭の片隅にもないのです。(「予防」というテーマは、全く無視されたまま)と言っても過言ではないのです。

私達が開発した「二段階方式」の手技を活用することによって、認知症の専門家達から「原因不明で治らない病気」と言われている「アルツハイマー型認知症」の早期診断と回復が可能となり、更なる重症化の防止や発病の予防自体までもが可能となるのです。一般住民は、医師を尊敬し専門家として信頼しているので、事業(ビジネス)としてペイしさえすれば、医療機関が「二段階方式」に代表される神経心理機能テストを活用して早期診断を実施することが、回復と更なる進行の防止の実績を挙げるには、一番効果的なのです。そうなれば、「アルツハイマー型認知症」は「生活習慣病」であるとの認識が一般住民の間に幅広く且つ急速に浸透していくことが期待でき、「予防」が現実のテーマとなるはずなのです。

ところが現状では、医療機関が事業(ビジネス)として実践するには、「神経心理機能テスト」の保険点数が低すぎ、アルツハイマー型認知症の診断に「神経心理機能テスト」を採用しても、事業としてペイしないことが最大のネックとなっているのです。従って現状では、事業展開上の採算を大前提としないで済む市町村の職員(保健福祉課、健康課などや在宅介護支援センターや地域包括支援センターなどの職員)と地域住民との共同による自主的な「地域予防活動」の展開に期待するしかないのです。但し、そのことを可能とするには、活動を展開する地域住民の「アルツハイマー型認知症」に対する正しい理解と認識(発病のメカニズム、早期発見による回復及び発病の予防法etc.)が不可欠となります。そのための啓蒙活動の一環として、このブログの公開という途を選択したのです。

 

(コーヒー・ブレイク) CTやMRIは、「脳の委縮の度合い」を形から判定するだけで、「脳の機能レベル」を判定することはできません。従って「アルツハイマー型認知症」の診断にCTやMRIによる画像はまったく役立たないはずなのですが、実際の診断場面では相当使用されているのです。CTやMRIによる画像診断と「物忘れ」などを中心とした「重度の記憶障害」による症状の判定とにより、「アルツハイマー型認知症」の形式的な診断が医療機関では行われているのです。

更に、「アルツハイマー型認知症」であると診断されると、「原因不明で治らない病気」と考えているので、「治す効果はないが、ケースによっては症状の進行を抑える効果がある」と開発した当の製薬会社自身がコメントしているだけの薬が何種類か処方されることになるのです。その結果、認知症の大多数90%以上を占める「アルツハイマー型認知症」は回復の可能性はなくなり、症状が更に進行していくだけで、「介護費用」が膨大なものとなっているのです。そうした状況の下で、「介護保険制度」が財政面から破綻していくリスクを抱えることになってしまっているという訳なのです。

個人の問題としてはもちろん重要なのですが、自治体や国の財政面からも、「予防対策」を考え制度化することが不可欠なのです。理由は、「アルツハイマー型認知症」は早期に見つければ治せるし予防することもできる病気、廃用性症候群に属する「生活習慣病」に過ぎない病気だからです。

 前3回のブログでその詳細を説明してあるように、高齢者の仲間入りをした年代のお年寄りが、趣味もない、友達づきあいもない、運動もしない、目標や生き甲斐もない生活、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を継続していると、左脳、右脳、運動の脳のどこからも十分な情報がこなくなった脳全体の司令塔の役割をしている「前頭葉」が、働く機会が極端に少ないために居眠りし始め、そのうち「寝たきり状態」になって、間違いなくボケの花が咲くことになるのです。この場合、「アルツハイマー型認知症」の最初の段階が回復が容易な「軽度認知症」(小ボケ)の段階で、次が回復が未だ可能な「中等度認知症」(中ボケ)の段階で、最後の末期の段階が回復が困難な「重度認知症」(大ボケ)という3つの段階の症状を示すのです。      

最初の段階の「軽度認知症」(小ボケ)では、「社会生活面」で支障が出てきているとはいっても、家庭生活面にもセルフケアの面にも特別の支障は起きてこないので、本人も家族も「意欲が少し衰えてきたのかな」くらいに軽く考えて、そのままナイナイ尽くしの「単調な生活」が継続されていくことになります。その状態が0.5~3年も続くと、左脳や右脳も老化を加速し機能が異常なレベルに低下していくので(使われる機会が少なすぎることに起因する廃用性の加速度的な機能低下を起こすのです)、今度は花が少し大きくなって「中等度認知症」(中ボケ)の花になります。「中ボケ」のレベルになると、「家庭生活面」でも支障が出てくるようになります。 それでも、セルフケアには特別支障がないし、言い訳をする時の口先だけは未だ達者なので、家族も「年のせいかな」くらいに考えて、そのままの単調な生活を続けていると、脳全体の老化が更に加速されるので、最後は「重度認知症」(大ボケ)の花になります。(ここを「クリック」してください)

 

「重度認知症」(大ボケ)の段階になってくると、「セルフケアの面」にも支障が出てくるので、日常生活面での介護が不可欠となります。さすがに家族の方も大変なので、認知症を専門とする精神科医のところへ駆け込むことになります。すると、「アルツハイマー型認知症は、原因も分からないし、治すこともできない病気」として、特別の治療や指導を受けることもなく帰されることになります。或いは、「治すことはできないが、症状の進行が遅くなる効果があるかもしれない」として、薬を出してくれる時もあります。

従って、この先の対応としては「家族による介護」が期待されていて、それがいよいよ無理となったところで「施設での介護」ということになります。「アルツハイマー型認知症」のお年寄りを抱えた「家族による介護」の現実はどうなのでしょうか。家族による介護が、書籍やテレビの報道などで美化されていることが多いのです。

このブログで何度となく指摘してきたように、医師がアルツハイマー型認知症であると診断したお年寄りは回復困難な末期段階の「重度認知症」(大ボケ)のレベルにあるのです。処方される薬と言っても、そもそも「治す効果はないが、ケースによっては症状の進行が少し遅れることがある」と開発した等の製薬会社自身がコメントを出している薬でしかないのです。

(ここで、コーヒー・ブレイク) 私達はその因果関係自体にも疑問を抱いているのです。その「薬」を服用した後の、薬の効果以外の要因に起因する「症状の進行を抑制する効果」が排除されていないからです。このブログの「老化のスピード差」というテーマで取り上げている「プラス要因」として例示的に取り上げてある要因が、脳機能の低下の進行を抑制しているはずだからです(ここを「クリック」してください)。

(本題に戻ります) 家族が介護して「アルツハイマー型認知症」の病気が治るのであれば、どんなに大変な苦労を伴おうとも、介護に従事した家族には苦労にも増して喜びがあると思いませんか。私達は、「重度認知症」(大ボケ)のレベルのお年寄りを抱えた家族が介護する様子を、日本全国でたくさん見てきました。

現職を辞めて、自分の人生を途中で投げ捨てて、年老いた「アルツハイマー型認知症」の親を長期にわたって介護する娘さんや息子さん達。年老いた「アルツハイマー型認知症」の夫(妻)を介護する妻(夫)。「原因が分からないし、治る可能性もない」と医師から宣告され、末期段階の「重度認知症」の症状を発現している「アルツハイマー型認知症」のお年寄りの家族による介護。「重度認知症」の段階にまで脳の機能が衰えてしまうと、もはや回復の可能性はなく、どんなに心を尽くして介護しても(脳の機能は更に低下していくだけなので)症状が重いほうに向かって更に進行していくだけなのです(身体がもつ間は、症状が重症化し続けるのです)。そうした介護に来る日も来る日も従事する家族の苦労は、筆舌に尽くしがたいとしか言いようがないのです。

                                                                                                                                                                                                                                     

○  (前置きが随分と長くなりましたが、ここからが今日のメインテーマです) 

専門家とされる人達(医師や学者や研究者)は未だに、「アルツハイマー型認知症は、原因も分からないし、治らない病気」と考えています。そのため、認知症の専門の医師達でさえ、「アルツハイマー型認知症」と診断しても、何らの説明も指導もアドバイスもできないのです。

私達は、上述した脳の機能データの分析から、「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する「生活習慣病」であり、早期段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)で見つけて「生活習慣」の改善により「脳を活性化」することができれば、治すことが出来る(脳の機能を正常レベルに回復させることが出来る)と考えています。更には、「アルツハイマー型認知症」は、脳を活性化する「生活習慣」を心がけ構築することにより「予防」することもできると考えています。

 

○ 第二の人生を、「アルツハイマー型認知症」とは無縁で、自分らしくいきいきと生きるために不可欠な「生活習慣」を打ち立てるための「大原則」

「左脳」中心、仕事偏重だった第一の人生とは生き方を変えて、第二の人生では、「右脳」重視の生き方への転換を図り、周囲の目を気にせず、自分らしさが前面に出るような生き方をして、自分がイキイキしていると感じられる脳の使い方(「生活習慣」)を毎日の生活の中に打ち立てることが「必要不可欠の条件」となるのです。

 「左脳」を中心に据えて、「周りの人達に負けまいと頑張って生きてきた」第一の人生での「生き方」に大きく舵を切って、「右脳」を中心に据えて、「他人は他人として、自分なりの生活の楽しみ方」を追求すること、「自分の置かれた状況を肯定して、自分なりに人生を楽しむ生き方」が、第二の人生では要求されるのです。(ここを「クリック」してください)

 

「この生き方」こそ、「アルツハイマー型認知症」を予防する唯一無二の「特効薬」なのです。「キッカケ」となる状況が起きたときに、とくにこの考え方、生き方が必要となるのです。(その「キッカケ」となる状況の説明については、前回及び前々回のブログを参照してください)。

「意欲」が自然と湧いて来るような自分なりのテーマ、「注意を集中」したり「注意を分配」したりする(複数の異なったテーマを同時並行して実行する前頭葉の機能 )ことができるだけ多い「テーマ」に取り組む中で、自分らしい「生き方」、自分らしい「生活の楽しみ方」を追及し、そうした暮らし方(「生活の仕方」)が「生活習慣化」するよう努力して欲しいのです。

○ 「アルツハイマー型認知症」を予防するための五箇条

一、熱中し、夢中になれる趣味や遊びをできるだけたくさん持つ

二、たくさんの友達とできるだけ親しく交わる

三、自分なりの生き甲斐や喜び、目標となるものを見つける

四、精神的な張りと適度に緊張感のある毎日を過ごす

五、散歩程度でも良いから、運動する機会を出来るだけ多く持つ

         

「アルツハイマー型認知症」は、脳全体の司令塔の役割をしている「前頭葉」が異常なレベルに衰えてくることが発病の最初の段階(「小ボケ」)なのです。逆に言えば、「前頭葉」が正常に働いている(正常レベルにある)限り、「アルツハイマー型認知症」を発病することにはならないのです。 その「前頭葉」が生き生きと働いている状態を保つには、人生を自分なりに楽しむ「生活習慣」を組み立てて、「前頭葉」の出番が多い生活を心がけることが不可欠なのです。趣味や遊びや人づきあいといった「右脳」重視の生活が、「前頭葉」の働きを活性化させ、或いは前頭葉の元気を取り戻させるのに最も効果的なのです。

第一の人生を送っているとき、会社勤めをして肩書きが高かった人、公務員で肩書きが高かった人達のうちで未だに(「偉かった」と自負している人)は、趣味や遊びを「テーマ」とする集団の中には入っていけないのです。そうした人達は、地域のボランティア活動に目を向けると仕事をするのと同じ価値観で参加しやすいかもしれません。

 趣味も遊びも人づきあいも苦手と言う人には、「運動の脳」からの刺激が意外と効果的です。一日一時間の速足での散歩が目標(5000歩が目安)となります(ここを「クリック」してください)。

 注)本著作物(このブログA-82に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

  エイジングライフ研究所のHPここを「クリック」してください)

  脳機能からみた認知症の初期の見わけ方(IEでないとうまく表示されません)

 

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