認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の予防と脳が活性化する「生活習慣」の構築(B-43)

2015-08-15 | 脳を活性化させる「テーマ」を探して

    死ぬ前に せめて生きたや 自分らしく

   今こそその時 第二の人生 By kinukototadao

    

 

お酒は飲まないけど私は朝風呂が好き。ダイヤランドのこのお風呂からは、富士山が真正面に見える設計になっているのです。今朝は、久方ぶりにその富士山の雄姿が拝めているのです。澄んだ空の色をバックにして、朝方に特有の色である薄墨に藍を混ぜたような色をした富士山に、駿河湾からの雲海がかかってきて、まるで水墨画の世界なの。大好きなMariah CareyのAlways be my baby をBGMに聴き乍ら、至福の時間を満喫しているのです。サー、今日も頑張るぞ。意欲が沸々と湧き起こってくるのです。

 〇 脳(前頭葉)が活性化する「生活習慣」

第二の人生では、自分なりの「テーマ」を見つけて、自分なりの「目標」を掲げて、自分なりの「やり方」で、且つそれを自分自身が「楽しみながら実行する」という生き方、日々の脳の使い方としてのポジティブな「生活習慣」が極めて大事なものとなります。この自分なりにルーティン化された脳の使い方としての生活習慣、テーマに沿った目標を実行する過程及びその達成結果が、「前頭葉」(前頭前野を言うものとする。以下、同じ)の三本柱の機能である意欲や注意の集中力や注意の分配力の機能の出番を多くさせ、且つその働き具合を大きくさせる、そうした日々の生活の積み重ね、継続が、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防する条件となる「前頭葉」の働きを正常な機能レベルのままに維持させていく上で、「必要不可欠」であり、且つ「唯一無二」の方法となるのです(ここを「クリック」してください)。

自分なりの「テーマ」を見つけるその際に、仕事とは縁がなくなっている第二の人生では、趣味や遊び、人付き合いや運動、あるいは社会活動などがテーマの対象となります。どれか一つに的を絞って深く追及するのも一つのやり方ですが、いくつかの分野にまたがる小さなテーマを追及するのも有効なやり方です。目標を設定し、それを達成していくための過程自体を楽しみ、目標の達成による喜びや生きがいを覚えることが、脳の活性化、取り分け脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」を活性化させる上で極めて有効であり、且つ重要だからです(ここを「クリック」してください)。

ところで、自分なりに設定したテーマを遂行するには、意欲が必要となります、注意の集中力も必要です、更には注意の分配力も必要です。私たちが「前頭葉」の三本柱と呼ぶこれらの機能には、加齢とともに機能が衰えていくという性正常老化の性質」が内包されているので、脳全体を日々しっかりと使ってやることが必要不可欠なのです。使われる機会が少ないと、あるいは使われる機会が極端に少ないと、脳の機能は衰えていき、あるいは機能退化していくことになるからです。これこそが、世界中の認知症の専門家たちから発病の原因がわからないとされている「アルツハイマー型認知症」の発病の原因である廃用性の機能低下」という問題なのです。「第二の人生」を送っているお年寄り達、60際を超える年齢の「高齢者」が、これといった「テーマ」もなく、日々がナイナイ尽くしの「単調な生活」生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない日々を暮していたのでは、「前頭葉」を含む脳全体の異常で加速度的な機能低下が進行していき、「アルツハイマー型認知症」を発病することになるのです。

   

数ある認知症のうちの殆ど、90%以上の割合を占めている「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であり、「前頭葉」の機能が使われる機会が極端に少ない生活、これを標語的に表現すると、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもないナイナイ尽くしの「単調な生活」が日々継続される中で、廃用性の機能低下が原因で異常なレベルに低下した「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの直接のアウトプットそれ自体が「アルツハイマー型認知症」の症状、私たちが三段階に区分する「段階的な症状」となって発現するものなのです。たとえそれらが、社会的に権威があるとされる人達や組織が声高に主張しているものであろうとも、アミロイドベータの蓄積の量とかタウ蛋白の蓄積の量とか脳の萎縮の度合いとかに相応して、認知症の段階的な症状が発現してくる訳のものではないのです。

夜は早くに寝たのに朝は遅くまで床に伏せったままで居て、朝食を済ませた次は新聞をめくるだけ、昼ご飯の後は昼寝して、夕方になったらお待ちかねの水戸黄門と言う風な日々を過ごしていたのでは、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」を日々繰り返すだけの日々を過ごしていたのでは、DHA&EPAをたくさん含んだ青魚をどれだけ食しようと、簡単な足し算や引き算にどれだけ精を出そうと、仮名で書かれた簡単なおとぎ話を朝晩音読しようと、或はどんな薬をどれだけ飲もうと(貼ろうと)、「前頭葉」を含む脳の機能が活性化したり、その機能レベルが改善されたりすることは無いのです。

     

思考や行為や言動や行動など私たちが意識的に何かを実行しようとする世界、私たちの意識的な世界を支配しコントロールしているのは、「前頭葉」と言う脳の機能なのです。「前頭葉」は、左脳、右脳及び運動の脳と協働し、それらを手足として使いながら、私たちの意識的な世界を支配しコントロールしている、脳全体の司令塔、これを分かり易く言えば、三頭立ての馬車の御者の役割を担っているのです。従って、(脳の活性化とは「前頭葉」の活性化のこと)であり、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能(「前頭葉」の三本柱の機能)が「前頭葉」の各種個別機能の発揮度を下支えしている(二重構造」のメカニズム)という視点から言うと、「前頭葉」の三本柱の機能の出番が多い「テーマ」の実行こそが、脳を活性化させることになるのです。脳が活性化するテーマとは、そのテーマを継続して実行することにより、更なる意欲が湧いてきて、注意の集中力が更に高まってきて、注意の分配力の機能が更に活発に働くようになる(頭の回転が速くなる)、そうした結果をもたらすものをいうのです。

 60歳を超える年齢の「高齢者」の皆さんは誰でも、既に脳の機能の「正常老化」が相当程度に進行してきているのです。それまで楽しんでいた趣味や遊びも止めて、楽しんでいた友人たちとの交遊も止めて、散歩やウオーキングも止めて、家に籠って、朝から晩まで、来る日も来る日も、ひたすら、「簡単な足し算や引き算に精を出し、仮名で書かれた簡単なおとぎ話の音読を繰り返す」という日々を過ごしてみてください。そうした日々の繰り返しでは、脳が活性化するどころか、意欲も、注意の集中力も、注意の分配力の機能も衰えて行ってしまうことになるのです。

 主張している学者も企業も、そもそも「脳が活性化される」ということが何を意味しているのかを知らない、もっと厳しく指摘すれば「前頭葉」と言う脳機能についての知識が無いというか、余りにも乏しいがゆえの方法論の提起と言うか、主張でしかないのです。それらの主張は、そもそも因果関係の確認自体が甘すぎるのです。「Aと言う原因(条件)が無ければ、Bと言う結果は存在しない」ことを証明できた時初めて、Aが原因でBと言う結果が発生していると言えるのです。A以外の様々な条件、要因がBと言う結果を起こさせている場合には、Aが原因でBと言う結果が発生しているとは言えないのです。A以外の様々な要因が存在することにも気づかないで、AをBの原因だと主張しているだけなのです。

    

〇 「脳活性化研究所」の立ち上げとその活動の開始

私には、「アルツハイマー型認知症」についての正しい知識を世の中に広めていき、且つ「二段階方式」を活用した「地域予防活動」を市町村に普及させ展開を拡大していくという大きな「テーマ」があります。かつて、「身体の健康」という「テーマ」の達成を主導し実現させたのは、保健師さん達でした。世界に先駆けて超高齢化社会を実現させた今後は「脳の健康」という「テーマ」の達成を主導していただきたいのです。一定規模での売り上げと収益とを必要とする医師や医療機関は、脳の使い方としての「生活習慣」の改善の指導による発病自体の予防を目的とする「地域予防活動」や神経心理機能テストの活用による本当の意味での早期の段階の判定と脳のリハビリの指導による「回復」(「アルツハイマー型認知症」の発病に対する唯一の治療法)は、一定規模での売り上げと収益の獲得が得られないがために、無関心であり、彼等の「テーマ」にはなり得ないのです。なかでも、早期診断による「回復」というテーマは、先駆的な考えを有し社会的な使命に目覚めた「調剤薬局」や「コンビニ」が主導する時代が来ることになるのかもしれないと私たちは期待しているのですが。

「アルツハイマー型認知症」についての理論の整理と体系化並びに「二段階方式」の手技のマニュアル化については、一応の成果を確認できるところまで来ているので、今年の一番の目標は、実体験に基づく脳を活性化させる「生活習慣」についての標準化と言う目標の達成です。その為に、南箱根の地のダイヤランドと言うこの別荘地に「脳活性化研究所」を立ち上げたのです。そうは言っても、Tadは古希を過ぎること早や1年、この私も古希を目前の年齢なので、それなりに正常老化は進んできているのです。いくら世の為人の為と言い聞かせ、お題目を唱えてはみても、肝心の意欲が容易には湧き起こってきてくれないのです。そこで、自分の楽しみたいテーマの実行を先行させておいて、その余勢をかって、本来の「テーマ」を実行するという私なりの工夫をしているのです。

私は一年を大きく前半と後半とに分けます。その上で、春夏秋冬の四季に分けます。更に、月単位、週単位に区分します。一日単位と言う区分の仕方は短かすぎるので、週が「最小の単位」になります。それぞれの単位期間ごとにEvent(自分にとっての楽しい「テーマ」)の実行を計画するのが私流なのです。皆さんも、何か自分なりのこうした基準を手に入れると、日々の過ごし方、ひいては、第二の人生の過ごし方がより良い方向に変わってくると思うのです。

    

 & アルツハイマー型認知症の正体

〇 脳の使い方としての「生活習慣」が発病の主因

世界中の認知症の専門家とされる人達から(根拠は良く分からないのですが、認知症の権威とか認知症の専門家としてテレビに登場し、その発言内容を聞いていて腹立たしくなる程「アルツハイマー型認知症」についての知識が乏しい人達を含む)、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、発病の原因が分からないし(メカニズムが分からない)、発病を予防することも出来ないし(予防する方法が分からない)、治すことも出来ない(治す方法が分からない)とされているのです。そうした権威者とされる人達(自称している人達を含む)の主張に対し、そうした主張は「前頭葉」機能についての無知や誤解に基づくものであり「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であって、発病を予防することも出来るし、早期の段階で見つければ治すことも出来るタイプの認知症であると私たちだけが主張し、理論を展開し、根拠となる「脳機能データ」を公開し、市町村の保健師さんによる「地域予防活動」の実践を指導してきているのです。

 〇「アルツハイマー型認知症」発病のメカニズム

何かをキッカケとして(きわめて多くの人たちを巻き込み、且つ、ナイナイ尽くしの「単調な生活」に陥るキッカケとなった典型的な事例が、東日本大震災の被災)意欲が大きく減退し、減衰することが、私たちが「アルツハイマー型認知症」発病の「第二の要件」として規定している「生活習慣」生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」に落ち込んでいく引き金になるからです。

「アルツハイマー型認知症」発病の「第一の要件」は、第二の人生を送っている年齢の皆さん全てに当てはまること、60歳を超える年齢の「高齢者」であることなのです。第一の要件と第二の要件とが充足されること、重なり合うことにより(その「相乗効果」により)、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちの「意識的な世界」を支配し、コントロールしている「前頭葉」という脳機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を起こしていくことになるのです頭葉の機能レベルが正常な閾値を超えて異常な閾値内に入ってきたその時から、「アルツハイマー型認知症」の最初の段階の症状(私たちの区分で言う「軽度認知症」小ボケの段階の症状)が発現してくることになるのです。「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルのアウトプットそれ自体が、認知症の症状として発現してくるのが特徴なのです。

   

 & 意識的な世界における思考や行為や行動の選択基準

〇 「前頭葉」に備わる「評価の物差し」とその働き

今日も晴天。標高500Mの高さで、樹木が極めて多い好環境に恵まれているというのに、2Fにあるリビングの部屋の温度は、お昼前にはもう30度を示しています。小机の前の小窓を開けているので、駿河湾を横切ってきた風がそれなりに涼しく感じられるとはいえ、30度というのはやはり暑いのです。Tadはというと、もっと可哀想なのです。山中にある函南のこの家とは違って、海岸がすぐ近くにあるとはいえ、伊豆高原の家は、標高が25Mしかないからです。然も、海からの風が湿気を帯びていて生暖かいのです。その暑さの最中に、9月に実施する「二段階方式」の実務研修会用のテキストと資料の編集に余念がないのです。私は、明日の午後、伊豆高原の家に帰って、Tadのお手伝いをと考えているのです。

    

 さて今日の私はというと、特別の用事はないのです。これからの自由な時間をどうしたものか、私の「前頭葉」に問いかけるのです。私の「前頭葉」には、私が置かれていた幼少期の生活環境(幼少期といっても3歳まで、4歳になる前までのことなのですが)の下で、無自覚、無批判、且つ無抵抗に、私の「前頭葉」の各種個別の機能を構成している各種のニューロン群がひたすら吸収することで獲得した「評価の物差し」並びにその後の体験に基づいて「原評価の物差し」の基盤の上に築かれた「評価の物差し」という私たち人間だけに特有な機能があります。

私の「前頭葉」を構成している中核の機能である「現評価の物差し」は、私が現在置かれている環境及び状況を考察し、判断しつつ、当該状況下で行うべき「テーマ」を発想し、「テーマ」に沿った「内容」を企画及び計画し、「前頭葉」の考察や洞察や推理する機能を駆使する為の判定基準の役割を担うことにより、様々な条件と状況の設定に基づいた、ケース・シミュレーションによる計画した内容の実行結果を予測した上で、最終的な実行内容の「選択」に基づくその実行の「決断」を行う基盤となっているのです。

私が今日、私が置かれている状況下で最終的に実行すべきものとして私の「現評価の物差し」が選択したものが 、どのような内容のものであり、その実行結果がどのようであったかは、「国家の機密」に属することなので、ここでその概要さえも明かすことはできません。

いづれにしろ、ここで皆さんに指摘しておきたいのは、私たちの「意識的な世界」で「テーマ」の選択や実行内容の「計画」や実行の仕方や程度態様の在り方の工夫、ケース・シミュレーション及び各ケース・シミュレーションの結果の評価、実行内容及びその程度や態様の最終的な選択」の為の判断の基準となる「評価の物差し」は、後天的に獲得されたものであるということなのです。特に、18歳までの我が身の「人生体験」の過程を通して揺るぎのない評価基準として確立されていくことになるのです。これを言い換えると、自我の確立ということになるのです。「前頭葉」の主要な構成機能であり、様々な思考や行為や行動や言動を選択する基準である「評価の物差し」は、自分のアイデンティティーを構成し、自分が他人とは違う存在であることを主張する根源となるものなのです。

    

〇 「評価の物差し」に刻み込まれたあなた独自の価値観

 あなたの「前頭葉」に備わる「評価の物差し」は、あなたに特有なものなのです。同じ環境下と条件下に置かれようとも、あなたが、発想する「テーマ」もテーマに沿った実行の「内容」も実行の仕方も、更には、実行結果の評価も、その全てがあなたに特有なものでしか在りえないのです。「前頭葉」の評価の物差しには、あなたの人生が凝縮されているからです。辛かったことも楽しかったことも悲しかったことも、喜びも哀しみも 、あなたのすべての体験が、あなただけの体験がそこに凝縮されているからなのです。あなたが何かを意識的に選択しようとするとき、その選択は、あなたにしかできないことなのです。私は私、他人は他人なのです。それが、私たち人間の意識的な世界を支配し、コントロールしている「前頭葉」という脳機能の特徴なのです。この極めて高度な脳機能は人間にしか備わっていないのです。チンパンジーにさえも備わっていないのです。ましてや、マウスなんかに(アルツハイマー・マウスを含む)備わっているはずもないのです(ここを「クリック」してください)。

〇日本人に共通の「ものの見方、考え方、価値観」

それ以前の何千年間、更には、国という形をとって以来2000年ものこの方、我が国は異民族に征服されることは一度もなかったのです。古代からあったのは、大量の難民による植民移住なのです。「帰化」などという形態などあったはずもないのです。

韓半島からの大量の移住難民による植民、次いで多いのが中国大陸からの移住難民による植民、更には、東南アジア諸国からの移住者、それらが混じり合って、この民族を形成してきたのです。そして、それなりに異なる特徴を有しつつも全体的にはほぼ同じ外観を、同じような容貌と同じような容姿とを形成してきたのです。そして、戦後の経済復興の下で、生活レベルにおいても教育レベルにおいてもほぼ同じレベルを達成するという快挙を成し遂げてきたのです。「一億みな中流」という標語が社会を席巻したこともそれほど遠い昔のことではないのです。

 その結果、私たち日本人は、世界的に極めてまれな価値観を獲得し、その価値観から逃れられない民族となっていったのです。一つの価値観は、「仕事が生き甲斐」という価値観であり、もう一つの価値観は、「周りに後れを取ってはならない」という価値観なのです。これこそが、最近我が国が体験した「リーマン・ショック」以前の社会を支えていた規範であり、現在、第二の人生を送っているお年寄り達に共通の評価の物差し、価値観なのです(ここを「クリック」してください)。

    

 〇 第二の人生での在るべき生き方と「評価の物差し」の使い方

私たちがこれまでに集積してきた「脳機能データ」によると、第二の人生での私たち日本人の生き方は、「アルツハイマー型認知症」の発病率の余りの高さという視点から言うと、根本的な見直しが必要となるといっても過言ではないのです。何故なら、「アルツハイマー型認知症」というタイプの認知症は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」に過ぎないからです。第二の人生での生き方、脳の使い方としての生活習慣の在り方が、「アルツハイマー型認知症」を発病するかしないかを決める条件となるからなのです(ここを「クリック」してください)。

 〇「アルツハイマー型認知症」発病の「第一の要件」

発病の第一の要件は、「加齢」です。私たちの意識的な世界を支配しコントロールしている「前頭葉」という脳機能には、生活習慣の如何に拘わらず、加齢とともに働きが衰えていくという性質、私たちが「正常老化の性質」と名付けている「老化のカーブ」が内在しているのです。そのカーブは、加齢とともに緩やかに下降していくのですが、私たちが第二の人生をスタートする65歳という年齢になってくると、最盛期である20代初めの頃の半分くらいにまで衰えてきているのです。

私たちが意識的に何かを行おうとするときの脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」という脳機能の個別機能の中身はと言えば、状況の判断、「テーマ」の発想、実行内容の企画及び計画、実行内容のケース・シミュレーションを行う上で不可欠の機能である考察、洞察、推理更には、ケース・シミュレーションの見通し結果に伴う修正、或いは、実行する際での状況変化に伴う抑制等です。

その「前頭葉」の個別機能の発揮度は、実は、私たちが「前頭葉」の三本柱の機能と名付ける、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能に下支えられているという構造、三本柱の機能の発揮度が高いと「前頭葉」の個別機能の発揮度も高いものとなり、三本柱の機能の発揮度が低いと「前頭葉」の個別機能の発揮度も低いものとなるという「二重構造」の関係にあるのです。その結果、自分なりの生き甲斐があり、趣味や遊びや運動などを楽しむ生活習慣があり、それなりの達成目標がある日々を過ごしていても、加齢によって、「前頭葉」の三本柱の機能の機能低下が進行していくにつれて、「前頭葉」の機能レベルも正常域の範囲内に在るとは言いつつ、次第に衰えていくことになるのです。

    

& 脳を活性化させる生活習慣を構築する上で障害となるもの

〇 自分なりのテーマを自分なりのやり方で実行し、自分なりに楽しむ

意識的な世界を支配しコントロールしていて脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」の個別機能の発揮度を支配し支えている基礎的な機能である意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「前頭葉」の「三本柱」の機能をより高い機能レベルに維持できる「生活習慣(「脳の使い方」としての「生活習慣」)こそが、「前頭葉」の個別機能の発揮度をより高いレベルに維持させうるということなのです。「二段階方式」の活用により集積した14689例にも及ぶ脳機能データの解析により、私たちが世界で初めて発見したこの「二重構造」という脳機能発揮の構造に鑑みるとき、意欲が湧いてきて、注意の集中力が高まってきて、更には注意の分配力の働きが活発になるようなテーマを選定し、且つ自分なりのやり方を選定し、『周りと自分とをあまり見比べない』ような価値観というか生き方が、「アルツハイマー型認知症」の発病を予防するうえで必要不可欠のものとなってくるのです。

自分の置かれている状況や環境を是認し、「自分は自分、他人は他人」という明確な価値意識を持ち、自分なりのテーマと達成目標を設定するのです。実は、「前頭葉」の個別機能のうちに困難な状況や環境や出来事や辛い結果に「耐える力」というものがあります。この「耐える力」も、実は、加齢と共に働きが衰えていくという性質を持っているのです。その結果、自分を周りと比較する「意識」が強すぎたり、高すぎる「目標」を設定したりする生き方の下では、同じ「達成結果」に対する自己の評価という視点から言うと、耐える力が劣えてきていることが「意欲」という機能を更に衰えさせてしまうことになるのです。何かをキッカケにして意欲が劣え、萎えてくることが、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」に陥っていく引き金になるのです(ここを「クリック」してください)。

     

 

 〇 残り少ない「第二の人生」を、せめて、自分らしく生きよう

  周りを気にせず、自分らしさを前面に出す生き方をしよう。


  思い切りの悪いあなた、今日一日は、これまでの生き方でやり;

  明日からは、「3Y主義」に生まれ変わろう:

  やりたいことを(1Y)やりたい時に(2Y)やりたいように(3Y)やる

  たった一度の残り少ないあなたの人生なのだから

 

    

 

注) 本著作物(このブログ「B-43」に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。   

   エイジングライフ研究所のHP左の部分を「クリック」してください)

     脳機能から見た認知症(具体例をベースとしたもう一つのブログです)

 


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