Audoux-Minet(オードミネ)のアームチェア、ダイニングチェアの修理、座面編み替え

2022-07-07 | 椅子
1940年代フランスの椅子
アンティークを扱うお店からのご依頼でした。


椅子本体はホゾが緩みフラフラの状態。

 
まずは古い傷んだ座面を取り除き、分解。
アームチェアはブナ材(ビーチ)、ダイニングチェアはナラ材(オーク)のようです。
それぞれの部材はホゾもしっかりしていて、クリーニングし軽くサンドペーパーをかけるくらいでそのまま使えました。


エポキシ接着剤を使いがっちり組み直し。


蜜蝋ワックス仕上げ。右が仕上げ後。

座面背面は東南アジアのアバカと呼ばれる麻の一種を三つ編みしながら織られたものです。
アバカに似た植物で手に入るものを捜し、マニラ麻で三つ編みしたものをサンプルにご提案したところ了解を得て、これに決まりました。とても丈夫な植物です。

 
以前同じ編み方を経験した事はありましたが、改めて編み順は解きほぐす時に細かく記録し「人がやった事なんだからやれるはず」と忠実に再現していきました。

 

 
とても気に入っていただきほっとしました。
ありがとうございました。

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