左の写真がペーパーコードにより仕上がった椅子、右が使い込まれて古くなった蒲編みの座面です。
以前、松本のお菓子の老舗、開運堂の椅子の七島い座面の編み替えをさせていただきましたが、それと同じタイプの椅子を今度はペーパーコードで編んでというご依頼で、編み替えさせていただきました。
この椅子も松本市内のお店で使われていた古くなった民芸家具を、新しい使い手へご紹介し使い継ぐという取り組みで手に入れられた椅子です。
古くなった蒲編みの座面を取り除き、椅子枠本体のクリーニング、ワックス掛けを済ませ、ペーパーコードにより編み仕上げました。
草で編んだものは、素朴で落ち着いた雰囲気の中に重厚さも感じますが、ペーパーコード編みになると軽快ですっきりした可愛いさも感じるような椅子に生まれ変わりました。
これを見たかった、とてもいい感じですとご夫婦ともどもとても気に入っていただいて私も嬉しくなりました。
編み方は同じでも、全く別な椅子になるのをあらためて面白く感じました。
これが布や革張り、木の座面になれば座り心地も見た目も別物になるんだなぁ。
椅子は無限で本当におもしろいです。