CD 4枚組、収録曲100曲以上というヴォリュームだから、
ベスト盤というより、「 The archives of The Big O 」と呼ぶべきだろう。
The Soul of Rock and Roll Roy Orbison 価格:¥ 6,181(税込) 発売日:2008-09-30 |
僕がロイ・オービソンの名前をはじめて知ったのは、たしか高校1年の夏だった。
ある同級生が、「このアルバム、オマエは絶対ハマるから」といって、
ブルース・スプリングスティーンの『 Born to Run 』を半ばムリヤリ僕に貸してくれた。
その同級生の予想通り、僕は夢中になって聴いた。
その『 Born to Run 』のオープニング曲、「 Thunder Road 」にこんなリリックがある。
As the radio plays
Roy Orbison singing for the lonely
Hey that's me and I want you only
ラジオから聞こえてくる
ロイ・オービソンが歌う孤独な者たちへの歌
俺もその一人、欲しいのはオマエだけ
これが、ロイ・オービソンとの出逢いだった。
また何かのインタビューで、スプリングスティーンはこうも言っている。
"I wanted to make a record with words like Bob Dylan, that sounded like Phil Spector. But most of all, I wanted to sing like Roy Orbison."
「ボブ・ディランのような歌詞とフィル・スペクターのようなサウンドでレコードを創りたかった。そして何よりも、ロイ・オービソンのように歌いたかったんだ」
スプリングスティーンのヴォーカル・スタイルがロイ・オービソンにちかいとは思えないけど、
ボスにとって、プレスリーと並ぶアイドルなんだろう。
僕の年齢だと、どうしても Disc4 を中心に聴いてしまうが、
Disc1 に収められてる初期作品も興味深かった。
モノラル録音なのが、かえって味があるように感じた。
世間的に(日本で)有名なのは、「 Oh, Pretty Woman 」でしょうか?
ヴァン・ヘイレンがカバーしたり、
映画『プリティ・ウーマン』の主題歌に起用されたりしましたから。
僕もそれほど知ってたわけじゃなかったけど、
あらためてこのボックス・セットを聴いてみると、ホント秀逸な曲が多い。
The Big O の面目躍如だ!