森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

謎の携帯メール事件

2022-11-05 12:02:37 | 家族スナップ

母は悲しい事に、認知症になってしまいました。

まだまだ入口。

そう思いたいからそう思ってきましたが、どうも最近加速度が増しているようです。

だけど母の現在の状態は、今は深く語らない事にします。

それは、3日の日に起きた「謎の携帯メール事件」について語りたいからです。

 

3日の日は祝日でしたが、普通に夕方のバイトはありました。それでそこに行く前に、スマホをバッグに入れようとして、ふと開いてみると、着信とメールが来ていたことが分かりました。

誰からかと履歴を見ると、何と母からでした。

「えっ?  なんで ?」

と私は思いました。

認知症という事もあるけれど母は耳も悪く、補聴器をつけていても、かなり電話は負担に感じるようで、分かっているので、こちらからも掛けないし母からの電話もまったくありません。その携帯は、二階に住む姉の呼び出しなどに便利に使っているのだと思っていました。(あとで電話で確認したら、今はそれにも使っていないらしい…。)

「間違えてしまったのかしら。」

と、思いつつ、今度はメールを開いてみると、やはりこちらも母からでした。

「えっー !?」

と、私は吃驚しました。

電話は、私の電話ナンバーを簡単に登録してある番号(1番2番3番みたいな)を間違えて押すという事はあるかもしれません。

だけどメールは、メール画面を開いたり打ったりしなくてはいけない訳だし、間違えてとは言えないんじゃないの ?

 

しかもそのメール

『😀(^-^)(^-^)(^-^)😀😀😀😀😀U^ェ^UU^ェ^U 』なのですよ。

 

― ワンコの絵文字って、スキル高いじゃん。いや、何かを押せば出てくる決まりの形かも知れなくても、こんな風に打ってこ無いよ~!? ―

 

私は「どうなってるの ?」と首を傾げつつ、姉に電話しました。

すると姉が言った言葉に私は吃驚です。

「お母さんに電話出来るわけがないよ。だって倒れ込んでからずっと寝てるんだから。」

「えっ?ちょっと待って。今、なんて言ったの ?

『倒れ込んで』って言ったよね。」

「そうなんだ。本当はさっき電話しようかと思ったんだけれど、落ち着いたから、やっぱりイイヤとなったわけ。」

そう言って姉はいきさつを話してくれました。

 

ディサービスから帰ってきた母の顔色は真っ青で、その後調子が悪く食事もしないで横になったらしいのですが、母の認知の最初の現れは、「強迫観念」と言うもので、(別にお医者さんが言ったわけではありませんが)、時間になると家の周りをぐるぐる回って、火の元の点検をしないと、心が安らかにならないのです。

一回起きて来て、それをやったらしいのですが、姉が戻って来た母に話しかけても、目がうつろに閉じかけていて、「もう早く寝ましょう。」とお布団に入れて、今は寝ているという事だったのです。

電話はこの時に間違えて、私の「2番」と言う所を押してしまったのかも知れません。

だけどメールは ?

 

姉に母からのメールをコピーして、見てもらいました。

夫にも。

誰も首を傾げるばかりです。

 

姉は言いました。

「大丈夫よ。たぶん、ディサービスの帰りの車がいつもと違う車だったから、酔ったんじゃないかと思うのよ。だけど気になって、何度も見に行ってるから。」

それでも私は言いました。

「でもお姉ちゃん、朝になって、お母さん、冷たくなってたらどうしよう・・・・。
だって、これって虫の知らせみたいじゃん・・・・・!」

 

そうなんですよね。これ、母からの着信履歴とメールが入ってなければ、私はその日は姉には電話しないで、母の不調も知るわけもない事だったのですから。

結論から言うと、母は翌朝復活しました。

だけど、とある事が分かりました。

その時の電話で、ふとある事に気がついて

「もしかしたら、お母さん、履く下着の数、足りなくなってるかもしれないよ。」という事を話題にしていたのです。

先日家に帰った時にも、やはりある事に気がついて(泊まっている部屋が近いので)、それで姉が紙パンツなど準備してあったのですが、さっそくそれが役に立ってしまいました。

しかし繰り返しがメチャクチャ増えてきましたが、一応普通の会話が成り立ちプライドの高い母に、夜中のトイレ対策として、如何に紙パンツを勧めるかという難しいミッションが、この時すんなりとクリア出来、姉もホッと胸を撫で下ろす事が出来たのです。

 

メールの謎は謎のまま。

先日夢を見ました。

庭仕事から戻ってきた父に、普通に私は笑いながら会話をし、「お茶、飲む ?」と聞いている夢です。

「うん、飲むよ。」と父が言い、

「私も。」とスノウさんが言いました。

「OK~。」

登場人物は、父と私とスノウさん。

ひえ~~~・・・・。くわばらくわばら。

だけど

「お茶っ葉、どこにあるの ?
お茶碗、どこよ。
おかあさーん、おかあさーん。」と呼ぶ私。

いやぁ、お母さん、来なくて良かったですよね。

 

ふと考えてみると、今度私が横浜に行くのは、11月11日から13日。

11月13日は父の誕生日で、いつもその前後に私たちは墓参りをし、スーパー銭湯に入ったり、みんなでお食事をして楽しく過ごす「家族の日」だったのでした。その「家族の日」と言うのが決まっていった経緯は、→「私たちの「家族の日」でした。」

まあ、「家族の日」と言う言葉を使っているのは、私のみで、たぶん他のみんなは、単純に「お父さんの誕生日」と思っていると思います。昨年は、11月14日にスノウさんの家に行き、4人姉妹揃って会う事が出来ました。

ふと、あのメールは父が打ったのかと思いました。

「忘れているだろう。」と言うメールだったかな。

それとも

「もうパンツが無いぞ。」のメールだったかな。

「お母さんをよろしく。」のメールだったかな。

 

 

 

 


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