【ドラマの感想は、ネタバレ配慮していません。未見、もしくは再放送時の事前リサーチでの訪問時にはお気をつけて。】
そして警察官Aは刑事Aになっていくのですね。
別れて一人歩く高田(加藤清史郎)の顔はりりしく美しかったです。
なんかこう「警察官A」なんて言うから、ろくでもない方向に進んだら嫌だなと、ふと思ってしまったわけですが、そうならずいい方向に落ち着いてホッとしました。
そうなってくると、こう言うのはドラマの弱さで、犯人はあの人しかいないのですよね。
「二人」とタイトルに書かれたわけですから、あまり引っ張ることなく進んで良かったです。
残された血痕が吐血・・・・
で、流れが進んでいくのも淀みがなくて良かったです。
ただ犯人の動機に、私的にはなんだか納得がいかず。
たぶん殺人などに納得のいくものなんかないのですよね。
あの犯人の警官は、能力がなくて警官に向いてなかったのではなく、元々適性があってなかったのじゃないかと思いました。
だけどこれだけは分かる。
強い憎しみからではなく、なかなか死なないという恐怖から、何回も刺してしまったという点。
絶対にそちら側の人間にならないという決意はありますが、もし入ってきた賊に包丁で応戦しなきゃならない状況になり、上手い事その包丁の応戦が上手く言った場合(なんか簡単に取り上げられて終わっちゃいそう(;^_^A)、きっと私は恐怖のあまりグサグサとさして、過剰防衛の罪に問われてしまうのではないかと思うことがあるからです。
正当防衛はけっこう厳しいですよね。
ただ市民を守って刺され、のちにその傷から死に至った元警察官は、本当に気の毒だったと思いました。
だけどこの人は、警官としての使命を全うしたのですよね。
そして右京と薫も。
「相棒」が面白いのは、心のどこかで「そんなことあるかい!」ぐらい思ってしまっていたとしても、権力にこびずにまっ正面からぶつかっていく所があるからですよね。
そんなところを元法務大臣だった瀬戸内も衆議員だった片山雛子も、魅せられていたのではないかしら。また彼らはそんな右京たちと渡り合えるくらい大物だったということなのでしょうね。
だけどキングメーカーと言われたでんでんさんの利根川は、いい味出していましたよね。
最初あの話し方に、ちょっと違和感を感じてしまったのです。でんでんさん、もっと上手じゃなかったっけ・・・・みたいな感じに。
でもあのガサツさが、後からじわってきました。
そう言えば、でんでんさん、今週もう一回見たなと思ったら「ライオンの隠れ家」の優しい近所のおじさん寅吉でした。
全く違う人に感じて、思わずHPにて確認しちゃいました。(;^_^A
権力について強気の発言をする利根川に、警察官の本分のような本来の警察の姿勢を示すような言葉を言いながら詰め寄るシーン。または薫に相棒の意義を語る右京。そして窮地に陥っても必ず助けに来ると信じていた薫と、その信頼を裏切らずに「亀山君!!」と探しに来る右京。
そんなところがみな良かったし、見せ場であったと思いました。
初回と今回の脚本は徳永富彦さん。監督は橋本一さん。ゲスト:加藤清史郎 でんでん 柴俊夫
視聴率は、初回が12.6で今回は11.2
次回も楽しみです。