森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「怨み屋本舗REBOOT」最終回

2009-09-26 02:45:19 | テレビ・ラジオ
「あなたの心に時効はあるの?」

怨み屋の問いかけに、ふと、「それはどうかしら」と、心の中で応えてしまいました。

―犯罪に時効なんかいらない。
私はそう思っている。でも怨みに時効はないのだろうか。
ああ、程度によるな。―

何を真面目になっているのでしょう。
ドラマの話なのに。

でも、あんな風に、あの雰囲気であの声で、あの顔で
「あなたの心に・・」と問われたら、誰もが自分の心に
「どうなの、私。」と問わずにはいられないのだろうと思いました。

それが怨み屋の罠とは知らずに。


「怨み屋本舗」最終回、面白かったですね。

ずっと毎回楽しみに見ていました。でも時には、怨みを買う元の出来事が酷すぎて、暗い気持ちになったり、またその復讐が怖すぎて目を瞑ってしまった事もあったりしました。
でも、「怨み屋」は「スカッと爽快、ざまあみろ」の世界ではないのですよね。

人を呪わば、穴二つ。

そのドラマを楽しむ事は、アハハ的な脳天気な笑いを得ることではないと言う事なのかもしれません。
(すみません、あらすじは書いていません。)

星影静香は、怨み屋に関わると破滅すると言う、寄木刑事の言ったとおりになってしまいました。でも、彼女の運命は一回目から決まっていたというか、こうなる事はみんな(視聴者は)知っていた逃れられない運命だったと思います。
ある意味、お約束ですから。
ちなみに、名前が宝塚っぽい・・・・関係ないですが。

彼女の怨みがどんな風に描かれるのかと思ったら、なんと依頼人とかではなく、怨み屋のコマの一つにされてしまいました。恐るべし。


怖いといったら、あの時のテレビ前の視聴者の反応でしたね。
何か起きろと期待していたり、起きたら起きたでただ驚くばかりのものもいれば、喜んでいる者もいて。そして番組が終われば何事もないように去って行く・・・

だからその後の怨み屋メンバーの呟きが面白かったです。
「テレビは怖い」「視聴者が怖い」
「でも一番怖いのは怨み屋さんだと、僕思います。」という十二月田猛臣の言葉に笑えました。

ところでもうひとつの依頼。そっちも面白かったです。でもこの展開は読めちゃいました。傲慢な城島が放置のまま番組が終わるわけないですものね。彼はたぶん自分が何処で怨みを買ったのか、自覚ないまま世間から葬り去られるのでしょうね。



誰の心の中にも暗い闇がある。その闇を感じて怨み屋がやってくる・・・・




細かいことを言うと、あまりにもご都合主義的な展開だなとか、静香のあの穏やかな微笑みは如何なものかとか、遠景でのシーンで横断歩道上で座り込む城島に話しかけている少女は何を言っているのだろうとか、気になった部分はいろいろあったのですが、もう眠くなってしまったのでこの辺で。

また、やって欲しいですね。



朝になって、頭の中がすっきりしましたのでちょっとだけ追記です。と言っても、ドラマの感想としてはどうでも良い私的視点の感想なので、イラっとする方もいるかもですが、その場合は「ふぅやれやれ」と言ってスルーしてくださいね。

上記に書いた、城島に話しかける少女は、本編にはまったくもって関係ありません。喫茶店で怨み屋がもうひとりの依頼人から報酬を受け取っている時、窓からは落ちぶれ果てた城島が見えるのです。
横断歩道の真ん中に座り込んでいる彼に、通りすがりの少女が何か言っています。

思わずアフレコを入れてしまいました。
「どうしたの。こんな所にいたら危ないよ。」

・・・が、話の流れ的にそんなわけないじゃん。

きっと少女は、思い切り嫌な顔を作って
「きもーい~」とか言ったのかも知れません。

見えないけれど迫真の演技をしていたかも知れないのですね。

その少女は結構長く城島に絡んでいました。その後、城島は横断歩道から立ち上がり脇の歩道に移動しました。
それは信号がただ変わっただけだからなのもわかっていますし、ドラマなのでそんなわけはないのは分かっているのですが、「大丈夫?」と、ついアフレコを入れてしまっても、それもありなんじゃないかと思ったのですよ。

なぜなら、人の心には闇があり、だけど光もあり。


上記の話はちょっと飛躍していますが、このドラマは結構光の部分も点滅していました。だから飽きずに見続けているのかもしれません。お正月などに、またスペシャルでやって欲しいですね。

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