次に何を読もうかなと思う時、意外とブログや✕(ツイッター)で情報を拾うことが多いです。
みんなが褒めている「硝子の塔の殺人」、読みたくなりました。
硝子の塔と言う特殊な建物、その立地環境。そこで起きる密室殺人。探偵ではなく名探偵であるということに拘る探偵と、医者と作家と編集者と刑事、占い師メイドに執事にコック、そしてオーナーである科学者でありコアな推理マニアの男。
一日目、二日目、三日目そして最終日と言う構成でなるこのミステリーは、本当に面白かったです。
ただ、三日目までの起きた殺人の説明部分では、私はちょっと首をかしげる部分もあったのです。
まるでそれは、「金田一少年の事件簿」の「便器が上がっていたから男」と言う推理並みだなと感じさせるような部分が・・・。
だけどそれもちゃんと最後には拾ってありました。(注:便器の話は出てきませんからね。滑らせたと言うあそこです。)
私はけっこう騙されました。
確かに面白いし、ドラマにしたらなかなか見られそうなお話だけれど、なぜ推理マニアの皆さんが、このチープなお話を絶賛するのか分からなかったからです。
(だけどこの「チープなお話」と言う部分が、私には意外と面白かったのです^^
本当はそのお話の続きが気になりました。)
そしてその謎は「最終日」を読むと分かるのでした。
この「チープなお話」を丸ごと包み込むもう一つの大きな物語がそこにはあったからです。
人の作品を「チープ」などと評して、なんとも失礼な感じですが、そこは作者も別の言葉でそのように評しているので、かまわないことだと思います。
(追記)だけどやはり少し説明足りずで、失礼マックスだったかと読み直して思いました。つまり本当はその続きが気になったお話自体に秘密があるのです。そこの部分を名探偵や推理作家や推理マニアの医者たちは、違う言葉で評しています。
実際の推理マニアの方々が絶賛するミステリーが完成するのが、起承転結の結に当たる「最終日」なのですね。
私は国語の長文や数学の文章題と解くときには「たいがいはその文章を読みながら、予測し推理しているものだよ。」と子供たちにいう時があります。
ミステリーを読むときも、実は多くの人が同じようなことをしているのではないかと思います。
この予測の中に、実はこの「最終日」で語られた物語は入っていたと思います。
「思ってた通り」と言うやつです。
もちろんすべてではないですが、つまり真犯人は誰か程度・・・。
それでも面白さには遜色はなかったです。
それでやっぱりと確認したことがあるわけですが、つまりミステリー小説と言っても、その面白さを感じさせるのは動機を含めてのドラマ部分であり、そしてキャラの魅力であり、その者たちの生き生きとした会話なのではないかと。
この名探偵に拘る探偵、碧月夜の推理小説の解説は本当に面白かったです。
それで私は次に読む本を決めました。
次に読もうと思っている本です。↓
こちらも要チェック。↓
中学生時代、私はアガサよりも先にエラリー・クィーンに嵌っていました。
ちょっと懐かしかったです。