えっ、噓 !!
道長たち、間に合わないって言うの。
えっ、いやだーーーーーーー !!
直秀の固く握りしめた土くれを放させて、扇子を握られる道長。
その時扇子を握ったその指がピクリと動く・・・・・それは私の期待・・・・
いや動かないし・・・・・。
ぷはっ~と言って息を吹き返す・・・・・・ちっとも吹きかえないし・・・・
号泣した道長とまひろがその地を立ち去ろうとしたとき、または立ち去ったその直後、土の中からボコって腕が出てくる・・・・・って、それじゃホラーか !?
だけどちっともそういうシーンにはなってくれなかったのです。
盗賊とバレて今回退場でも、そのうちまた肝心な時に出てきてくれるキャラだと思っていました。
まさかここで直秀が退場してしまうなんて思っても見なかった私。
「遠くの国」って遠すぎるよ、その国は。
もうショックすぎて、頭の中がそれでいっぱいになってしまいました。
道長の号泣とすがりつくまひろの姿が、本当に悲しかったです。
もう他の事なんかどうでもいいやと言う気分にもなってしまったのですが、一応書いておくと、前回のミステリーの解答編になっていましたね。
いったいどこからが芝居だったのかと言う所は、意外と普通でしたね。
倒れて晴明が入って来て、人払いをしたところまでは陰謀はなかったのでした。
「無策」と兼家が嘆くと、晴明は「策はあります。その策を買いますか。」と言いました。
やはりこの晴明は、単に貴族に祈ることを請われて使われるだけの男じゃないのですね。
しかし呪術や妖が好きな日本人にとっては、陰陽師である彼は人気の高いキャラだと思います。
このドラマの中の晴明にも、それなりの未来の物語が用意されていて欲しいと私は思ってしまいます。
父が目覚ると、その間にしていた自分の働きを兄弟に自慢する道兼。
花山天皇に近づくためとはいえ、体中に自分で作った痣などを自慢げに見せている姿を見ると、この人がまひろの母を殺した人でなかったならば、嫌いにはなり切れない人だったなと思ってしまうのです。
そして亡き妻を一途に思う花山天皇。
その想いさえ策謀の道具にされてしまう魍魎の潜む宮中なのでした。
歴史的大事件まで、後わずか・・・・。
なんだか悲しい第9話、弟君の 惟規の大学に入るための別れのシーン、
漢文で送り出す父の言葉に、まひろは続けて
「今の分かった?」と聞くと、「一つだけ分かった。」と明るく答える弟君。
なんだかホッとできるシーンでしたね。
というわけで次回も楽しみです。