4月10日に行ってみたら今までで一番のヤバさだった。
ヤマップの記事を見ても所要時間がまちまちで、一回りするのに2時間程度だろうと予測してたらその倍の4時間もかかったぞ。
まあ出だし20分ほどの場所でコースを外れてしまって20分ほどロスしたし、写真を撮りまくったから実質の歩行時間は3時間前後だろう。
大体がヤマップのコースタイムその物がどういう人間の記録か分からないんだから話にならないんだよな。
特にこのコースみたいな道ではどの位の時間で歩き通せるか予測が難しい。
基本は尾根歩きなんだが、痩せた所が多いから下に注意が行き過ぎてしまう。
ちゃんと頭を上げて先を見ないと道を外す可能性がある。
俺の場合は全くのミスで尾根を間違って、下りが出る場所じゃ無い所を降りる大ドジ。
しかし、この大ポカのお陰で時間を気にせずに歩く事ができたんだからラッキーだった。
登り返してみたら下から登ってくる人がいて何処からか訊いてみた。
すると別府からで中山仙境は3回目だが、無明橋から先は歩いて無いとかだったので一緒に行動する事にした。
このⅠ氏は石像や石橋などのHPをやってるとかだったが、帰宅して自分のブログを見たら早速コメントをくれてた。
ブログは始めたばかりだがホームページは10年近くやってるとかで記事が多くて面白い。
俺は山頂での記念写真などは全く撮らないが、彼がいたのでせっかくだし無明橋の歩きを写して貰った。
左手に落ちればジ・エンドだし少し腰が引けてる気がする。
鎖は結構多いが足場はしっかりあるし、最初の一歩目がホールド無くて使っただけで、その後は全く使わなかった。
しかし、マジでビビったのは「高城」先の下りでのトラバース気味の道で、右に落ちればほぼ垂直の壁なんだからスリル有り過ぎ。
あの戸隠の「蟻の塔渡り」よりも気味悪かったのが不思議だが理由は分からん。
一番嫌なトラバースで片方が垂直の壁では最悪でビビるのは仕方ないな。
とにかく初めて歩くならできれば経験者と一緒の方が良いし、俺みたいな単独ならしっかりと道の特徴を掴んで、尾根の分岐では間違わぬよう気を付けるべし。
登山口と下山口がある理由
最大の理由はあの下山のトラバース道での離合ができないからなんだ。
何せ幅が30センチほどしかないんだからザックを背負ってるし、もし鉢合わせでもしたらどっちかが広い場所まで戻るしか無い。
単独どうしならまだしも団体同士なんて地獄だぜ。
わざわざ下山口としてるのが変だなあと思ってたが実際に歩いて納得。
バス停から登山口
宇佐駅から「伊美」行のに乗り「松原」で降りてちょっと先の右からの道に入った。
一応ヒッチできればラッキーと5度ほどストックを挙げてみたんだが見事に失敗。
野良仕事に向かう軽トラは駄目だったし、行楽の普通車も完璧に無視されて諦めて最後まで歩き続けた。
しかし、周りの山が若草色の新緑だし桜は残ってるしで楽しい歩きだった。
さすがに1時間半かかったのは予想外だったんだが。
遠くにそれらしい山が見えてから30分ほどで六所宮に着き直ぐに登山口だった。
やっとギザギザの塊が見えてきたがまだまだ
登山口から登山道合流点
登山口からも修験道の道の匂い芬々で直ぐに石像が出て来て雰囲気最高。
道は枯葉に埋まってるから滑らないように気を使うが、ペアの石像が次々に出てくるから楽しい。
階段は金具でしっかり固定されていて良く整備されている。
この道の途中でルートを外して30分ほどロスしたが、階段を上がり右に大きく曲がるのに、そのまま歩き工事の音が聞こえてきて気づいた。
こんな事はままある事だが気付いて戻れば時間のロスだけで済むから慌てたりせずにノンビリ戻ること。
登り切ったところにタイミング良く救いの神のI氏が階段を上がって来たんだ。
やっと到着で石像巡りの始まりだ
ここは右から回り込んだ
この大岩の先でルートミスに気づいて登り返した
Ⅰ氏が登って来た
これを見落として左に入り込んだんだ
合流点から無明橋
ここからの札所はルートからちょっと外れた展望の良い所が多くてルートに戻るからそのまま進まない事。
まあ、断崖絶壁だから当然引き返すんだが時間の無駄避けないとな。
鎖はステップの脇に垂れてるから使う必要も無いが、どうしても使いたければ体重をかけず三点支持で補助的に掴むべし。
全体重をかければ万が一鎖が外れたら下手すれば死んでしまうぞ。
鎖が新しくて可能性はかなり低いが、鎖の正しい使い方は早めにマスターした方が良いに決まってるからここで練習すること。
これを上がれば無明橋
無明橋から髙城
さすがにビビったな。
石橋だが真ん中で割れてるんだからなあ、ちょっとズレたら空中遊泳なんだぞ。
実は右側に巻き道があるんだがやっぱり歩きたがるんだよな。
この写真を見たら腰が引けてると自分でも分かるしマジでビビった。
そこから一旦降りてからミニ無明橋を渡って鎖でのトラバースだったが、この鎖もそんなに必要でもなかった。
最後は鎖場を一登りで頂上だった。
ミニ無明橋は楽勝
向かいの山も洞窟だらけ
髙城から下山口
登り着いたらデカい「天照皇大神」の石碑があった。
山名板が見当たらなかったが見落としたらしい。
珍しく札所もあったが終始ペアの石像が座ってるのが微笑ましい。
少し歩いたら左に鎖で降りるようになってたが、右に立派な踏み跡が延びてたが展望所だろうしピストンせずにそのまま降りた。
しばらく歩いたら「隠洞窟(かくれうと)」への降りる鎖があるが、それからが恐怖のバンド歩きの始まりで洞窟にたどり着いてホッとした。
その歩き途中で池があるように見えたので「アレッ池が」と口走った。
単純な錯覚だったが後ろからI氏の「オーバーハングした壁だよ」の声で我に返った。
どうしたらあんな錯覚が起きるのか不思議だ。
洞窟は広くてビバーグには持って来いなんだが小石や砂を掃く道具が要るな。
そこからは右に降りて下山口まで20分ほどだった。
ズームしてみたが右は何者だ?
シュンランがあった(I氏が見つけた)
いよいよ恐怖の下りの始まりだ
「割石」というらしいがもう一か所こんな岩が近くにあるらしい
なかなか面白かったが秋には紅葉の中の寺巡りをやってみたい。
それを一人で行く大雪男さんもすごいですが、気をつけて下さい。
私はこのブログの写真で楽しむだけで充分です。
1人だと下山してもバスが無かったのでヒッチは難しかったと思います。
途中でI氏と出会えたのは超ラッキーでした。