「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ノルドストリーム爆破事件の容疑者、その後<ウクライナ紛争2024/08/15

2024-08-16 21:26:39 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

※関連記事
スプートニク
ノルドストリーム爆破、ウクライナ軍が独断決行か CIAはゼレンスキーに中止要請
2024年8月15日, 16:52
https://sputniknews.jp/20240815/cia-18967179.html
CNN
②パイプライン爆破を実行か 独当局がウクライナ人を国際手配
2024.08.15 Thu posted at 17:56 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35222801.html
ロイター
22年のノルドストリーム爆破、ウクライナの関与否定 大統領顧問
By Pavel Polityuk
2024年8月15日午後 6:29 GMT+93時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/UNVJSTHNX5PYVCWAOIT75BHYWM-2024-08-15/
読売
ノルトストリーム爆破、ゼレンスキー氏は中止要求したが…軍総司令官が作戦強行
2024/08/15 19:03
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240815-OYT1T50172/
2年前の「ノルトストリーム」爆破、ウクライナ人の男に逮捕状…パイプラインに爆発物仕掛けたか
2024/08/14 21:37
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240814-OYT1T50145/
航空万能論
2024.08.15
ノルド・ストリーム爆破、ザルジニー総司令官が中止命令を無視して強行か
https://grandfleet.info/us-related/nord-stream-bombing-commander-in-chief-zarzini-ignores-orders-to-stop-and-goes-ahead-with-it/

※一気に情報が拡散しました。
ロイターの最初の記事
『ノルドストリーム攻撃の男、独が逮捕状も出国=ポーランド検察当局』
2024年8月15日午前 1:45 GMT+92時間前更新
https://jp.reuters.com/markets/commodities/EET4HWBOZ5ORPBG7EKRPX6NPNQ-2024-08-14/

ドイツの検察当局は、今年の6月にドイツ検察が逮捕状を取ったようです。その後、容疑者引き渡しを求めてワルシャワの地方検察当局に送付したようです。
ポーランドは、なぜかこのウクライナ人の男をウクライナに出国させてしまいました。

多分、この時点ではドイツの検察当局は静かに動いたと思います。
『ドイツが指名手配者のデータベースに氏名を登録していなかった』

ここに来て情報が一気に拡散したためドイツ検察は、国際指名手配しました。②の記事

今回大量に出てきた記事を見ると、ノルドストリーム爆破事件の概要を調査されていて、実行したグループも特定されていました。おそらく去年のうちに大体のことは、判明していたと思います。

何故、ドイツ検察は今年の6月まで逮捕状の請求をしなかったのか❓
外交的配慮によるものでしょうね。
事件を表に出したくなかったのであろうと思います。

ここに来てドイツ内部の事情が変化して逮捕に踏み切ったのであろうと思います。しかし6月に時点では、ドイツは水面下でポーランドに身柄拘束を依頼したのであろうと思います。
それが表に出てしまったので、大っぴらに国際指名手配したのであろうと思います。

記事を見るとどの記事もゼレンスキーを事件から切り離そうとしています。
悪者を作る必要がありますから、元最高司令官のザルジニーに責任を押し付けています。
ゼレンスキーにしてみると最大の政敵であるザルジニー追い落としの格好のチャンスです。
(西側が総出で、そうしているのだろうと思います)

ドイツ国内の反応は相当、ウクライナに対する敵意が高まると思います。
ノルドストリーム(天然ガス・パイプライン)は、ドイツとロシアが互いに巨額の資金を投資した大規模プロジェクトです。ロシアとドイツの共有財産です。
これをウクライナが自分の都合で爆破したことになります。これでドイツ人がウクライナに好意を持つはずはありません。
ロシア産の格安の天然ガスを失ったためにドイツは電気代が更に高騰し、ドイツ経済は落ち込んでいます。
全部、ウクライナ紛争が原因です。
これでドイツが今のような大きなウクライナ支援をしているのは、ドイツの国民感情からすると違和感が大きすぎるでしょう。
今のドイツ政府に対する国民の不満は、大きく高まると思います。

ドイツ検察がウクライナ人の容疑者を逮捕しようとし、逮捕できなかったので国際指名手配することにより情報を大々的に拡散しました。
これは、ドイツ国内のロシア派閥の現政権に対する戦いだと思います。ドイツ国内のロシア派閥はロシア利権をぐちゃぐちゃにされました。金の恨みは大きいと思います。
こう考えると一連の流れに、すっきり筋道が通ります。

※この通りだとは言っていません。可能性を提示しただけです。

そしてドイツ国内には、和平派も半分くらいはいると思います。今は、イケイケの緑の党などが主戦論を強硬に主張していますが、そうではないドイツ人も多いと思います。どちらかと言うと話し合いによる解決を支持する人が多いと思います。

こうして考えると、今ノルドストリーム爆破事件が大々的に蒸し返されたのは、ドイツ国内の政治闘争が大きく影響しているような気がします。
旧メルケル派閥の反撃です。

これが今回のノルドストリーム爆破事件の容疑者が急に浮上した大きな理由のように思います。

もう一つ考えられるのは、ウクライナのクルスク侵攻作戦です。これに賛成する西側諸国は、ほぼいないと思います。ロシア領内に戦争を拡大し、しかも西側の武器を使用してしまえば、これまで西側が慎重に避けていたことをウクライナが全部踏みにじりました。
西側諸国に対するロシアの非合法工作は、既にかなり行われています。
ウクライナのクルスク侵攻作戦は、それを拡大させる絶好の口実になります。これまで遠慮気味にやってきたのを、かなり露骨にやるでしょう。

<最近の例>
独ケルン軍事基地が一時閉鎖、水道水汚染工作の疑い
By ロイター編集
2024年8月15日午前 2:59 GMT+933分前更新
https://jp.reuters.com/world/security/ASC5M4AQQVMZ5AKTE2JH7L7IQE-2024-08-14/
こんなのは、ごく一例にすぎません。
もっともウクライナもロシア国内で散々やっていますが。

いい加減に西側もウクライナの暴走を止めないと、ロシアの報復も激化すると言うことです。
ミサイルや砲弾を撃ち込むのは最後の手段です。
そうせず、非合法活動で西側を更に揺さぶるでしょう。

いい加減に停戦の方向に持っていかないと、ポーランドあたりが参戦しかねません。
ドイツは少なくとも紛争激化には、反対なようです。

関連記事
ノルドストリーム爆破容疑者のウクライナ人をポーランドが出国させた<ウクライナ紛争2024/08/15
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/706ec1f28aeb8aff31ef823e6738736a


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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