「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナの地下資源とは(規模と分布)❓そして争奪戦の結果は❓<2025・02・08

2025-02-27 19:21:48 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

Newsweek ①ウクライナの鉱物資源の大部分はロシア占領地にある トランプは何を考えている? 2025年2月26日(水)18時07分

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2025/02/539155_3.php 焦点:ウクライナの鉱物資源、トランプ氏「ディール」迫る一方でロシアが支配拡大  2025年02月21日(金)14時38分

https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2025/02/538582.php BBC ③ウクライナ当局者、アメリカとの鉱物取引合意を認める 2025年2月26日 12:35

https://www.bbc.com/japanese/articles/c8e7d99274lo

 

段々、ウクライナ紛争の別の性質も見えてきます。

地下資源を巡る争いです。

もっとも、これは後から出てきたことです。

①の記事に大雑把な分布地図があります。

石炭のように現在採掘中のものもあります。鉱脈探査の段階のものもあります。例えば黒海の大陸棚の石油や天然ガスは、これから鉱区を決めてまず調査でしょうね。埋蔵量を確認してそれから開発です。

イギリスに煽られてやたらキエフ政府がクリミア攻撃を繰り返すのは、これが理由です。クリミア半島をどちらが保有するかで鉱区の広さが、まるで違います。

 

レアアースに関しては・・・・・

『 ウクライナのレアアース鉱物埋蔵量の大部分は、ドネツク州とルハンスク州(合わせてドンバス地域)のほか、ザポリージャ州、ヘルソン州、そして2014年にプーチンが併合した黒海のクリミア半島といった、現在ロシアが占領している地域に存在する。

 フォーブス誌によると、推定14兆8000億ドル(約2210兆円)相当に及ぶウクライナの重要鉱物資源の約70%が、ドネツク州、ドニプロペトロウシク州、ルハンスク州に集中している。ロシアは現在、ドンバス地域(ルハンスク州とドネツク州)のかなりの領域を掌握している。

 また、カナダの地政学的リスク分析企業SecDevがワシントン・ポスト紙に提供した分析結果によると、2022年にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始してから数カ月後には、ロシアはウクライナのエネルギー、金属、鉱物資源のうち少なくとも12兆4000億ドル(約1850兆円)相当を掌握したと推定される』

 

こうして見てくるとバイデンさんに煽られてロシアの軍事侵攻を招き寄せたゼレンスキーは本当のバカ者だと分かると思います。

ミンスク2合意を履行して内戦を終わらせれば、この時点ではロシアは、ドネツクとルガンスクの独立は要求していませんでした。特別自治州的な立場を認めれば、ウクライナに留まったと思います。

また、2022年4月に一旦イスタンブールの合意では、ロシアは侵攻前の位置まで撤兵する内容でした。 クリミアとドネツクとルガンスクの東部独立派の支配地以外は、それまで同様ウクライナに帰属する内容でした。

これを、キエフを電撃訪問してぶち壊したのが当時のイギリス首相のボリス・ジョンソンです。その後、イギリスはウクライナに深く関与し強力に支援し、戦争を煽り続けています。おそらく地下資源に関して何らかの裏取引があるでしょうね。ロシアの占領地域に大きな権益を持っているのだろうと思います。

そして記事に書いているのはごく大雑把な推計数字ですが、戦争が3年経過してウクライナは、埋蔵量の半分以上を失ったことになります。ドネツク州の西隣のドニプロペトロウシク州(ウクライナ支配)まで含めると約70%の埋蔵量とされています。あと半年も戦争を続ければ、ドニプロペトロウシク州もロシアが占領するでしょう。

 

ドネツク州防衛を放置して、ロシア領のクルクス州侵攻作戦を始めては、お宝を放棄したのと同じです。ロシアにドネツク州の地下資源をプレゼントしたのと同じです。本当は、ゼレンスキーはロシアの隠れエージェントでないのか❓との疑いさえ生じます。大金を餌にロシアに一本釣りされている可能性は、あります。これが、万が一事実なら亡命先はロシアになるはずです。 今のところ、フランス説とカタール説が言われていますから、流石にロシア説は眉唾です。

 

さっさと戦争を終わらせないと今の戦況では、ロシアはドニプロペトロウシク州制圧を目指すと思われます。ドネツク州を攻略している間に停戦に持ち込まないとウクライナの取り分は更に減ります。

そこでトランプ氏は、③の記事のように管理権を設定しようとしています。まず、アメリカの管理権の範囲を決めて確保しようという考えだろうと思います。これを決めてしまうと、権利の所有者はアメリカになります。仮にこの部分をロシアが軍事的に占領しても、手出しできますか❓

手出しすればアメリカ軍を送り込む大義名分が立ちます。アメリカの資産を侵害することになるからです。だからロシアは現在のウクライナ領でアメリカが地下資源について管理権を設定した部分には手出しはしないと思います。事実上、その範囲についてはアメリカが安全保障を提供することになります。その取り決めがウクライナとの間に有ろうとなかろうと、アメリカの権利の範囲はアメリカが守るでしょう❓ そしてプーチン氏も、そこには手出しはしないだろうと思います。

そして、この日記で書きましたがアメリカ企業が失ったロシア貿易や事業の損失は50兆円だそうです。

【バイデンさんの始めたウクライナ紛争で米企業が失った金額(50兆円)<ウクライナ紛争2025・02・26】

https://smcb.jp/diaries/9461263

これはアメリカ企業の分だけです。ヨーロッパ企業の分まで入れたら更に仰け反ることになりそうです。バイデンさんとゼレンスキーのために欧米企業は、ヨーロッパ分が30兆円あると仮定すると合計80兆円のビジネスを失っていることになります。ヨーロッパは、これにロシア産の格安のガスや石油を失った赤字が追加されます。

その分は、どこに行ったか❓

石油は、インドに行きました。 ガスとビジネスは、中国に行きました。

はい!バイデンさんは、お利巧すぎましたね!!!

アメリカのロシア貿易に参入していた企業からはトランプ氏に対して強烈なロビー活動があったと思います。大統領選の期間中からトランプ氏は、エネルギー業界に巨額献金(1500億円)を求める代わりに、石油とガスの開発の制限を撤廃することを主張していました。(実際にいくら献金があったかは報道がありません) つまり、その最大のものはロシアとウクライナにあるわけです。だから、戦争は終わらせなければなりません。グチャグチャになる前に、アメリカの取り分の範囲を最大にして確定しておく必要があるのです。

※随分遅れてヨーロッパも地下資源の話をしているようです。しかし、時すでに遅く、美味しいところはアメリカが押さえるでしょう。

更にロシア・ビジネスも復活させなければなりません。

そして、地下資源はウクライナだけでなくロシアにも膨大にあります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

プーチンは2月24日、ロシア国営テレビの司会者でプロパガンディストのパーベル・ザルビンが行なったインタビューのなかで、次のように語った。「アメリカ側のパートナーが共同作業に関心を示すのであれば、こちらにも協力する用意がある。私が『パートナー』と言う場合、政府機関だけでなく、民間企業も含んでいる」

 「(ロシアは、)レアメタルやレアアースの埋蔵量において、まぎれもなく世界トップレベルの国だ」  「我々はそうした資源を、北部のムルマンスク州や、北カフカース連邦管区のカバルディノ・バルカル共和国、極東連邦管区、イルクーツク州、そしてヤクーツク市、トゥバ共和国に保有する。これらは非常に大きな資本を必要とする投資であり、大きな資本を必要とするプロジェクトだ。我々は、アメリカを含む外国のパートナーと喜んで協力したい」

 「新しい領土についても同じことが言える。我々は、外国のパートナーを誘致する準備ができている。また、ロシア連邦に戻ってきた、いわゆる新しい歴史的領土にも、一定の埋蔵量がある。我々はそこでも、アメリカを含む外国のパートナーと協力する用意がある」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

ロシアの方には、もっとゴツイ!お宝の山が眠っています。

つまり、プーチン氏はこの開発にアメリカ企業が参入してイイヨ!と言っています。

新しい歴史的領土(占領した土地)にも参入OK!だと言っています。 

この大金を見て戦争をして、指をくわえているのは馬鹿者でしょう。 トランプ氏は敏腕のビジネスマンですから、当然猛ダッシュします。 

『それ行け!お宝!掘って、掘って、掘りまくれ!!!』 

沢山のアメリカ企業が、猛ダッシュするはずです。 

バイデン&ゼレンスキーのコンビの頭の中身が、良く分かると思います。 ロシアの方まで含めて全部総取りする見果てぬ夢を見ていたのでしょうかね❓❓❓ 

★そう言えばゼレンスキーは2023年頃言っていました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ウクライナを支援することは良い投資だ!

ロシアの資源から、いくらでも回収できる! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今、考えてみると本気でそう考えていたのかもしれません。 バイデンさんやボリス・ジョンソンも同じことを考えていたのかもしれません。 

「世界の民主主義を守る戦い!」は、極悪プーチン氏に敗北し、その(懲罰)代金はウクライナの地下資源の半分以上でした。

高い授業料でしたね❓❓ なんか、こうやって見てくると、どうもその~~~ 

怪しくないですか❓ 

まあ、トランプ氏とプーチン氏はこうして、良いビジネスをするようです。

目出度し💛目出度し💛 

ハッピーエンドでしたね💛

 

※関連日記目次 「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧

https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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