「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

クルスク戦線>ウクライナ軍が北部からやや後退<ウクライナ紛争2024/10/07

2024-10-07 19:30:36 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.10.7
ウクライナ軍はクルスクで後退、ロシア軍はハルキウとドネツクで前進
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-retreat-in-kursk-russian-forces-advance-in-kharkiv-and-donetsk/

クルスク方面の戦況に関してはウクライナ側の軍事サイトDEEP STATEはウクライナ軍の行動を秘匿する意味からかなりアバウトな戦況報告しかしません。

②2024.09.30
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/the-fighting-in-the-kursk-area-continues-to-be-chaotic-with-both-sides-lacking-decisive-power/
これが今回の更新前の戦況図です。
違いは、付近にあるロシア軍の拠点集落クレミヤノエKremyanoeの北側に突出していたウクライナ軍が進撃していたエリアが、クレミヤノエKremyanoeの横まで押し戻されています。
赤の破線で示されているのが、ロシア側軍事ブロガーRYBARの主張する勢力境界線です。クルスク州についてはRYBARの戦況図を参考にした方が、実勢に近いのではないかと思います。
北に突出したウクライナ軍への補給は出来なかったと思います。攻撃軍が持っていた武器弾薬や食料・燃料が底を突いたから自然に撤退したのでは、ないかと思います。

攻めてはみたもののクレプナ川の北側には攻め込めなかったようです。
結局は補給の問題だと思います。
ロシア側の拠点のクレミヤノエKremyanoeを攻め落とせなければ、西から東に反撃しているロシア軍との挟撃に会います。
今、西のロシア軍はウクライナ軍の補給路の交差点であるゼレニ・シャリクZelenyi Shlyakhの西数km地点のリュピモフカLiubimovkaまで迫っています。

その北側でも北東方向のクレミヤノエKremyanoeに迫る動きを見せています。この開口部がもっと狭まればクレプナ川方面にいるウクライナ軍は、完全に包囲されます。

ウクライナ軍の予定では、②の記事の戦況略図2枚目のグルシコフスキー地区にウクライナ側から侵入してロシア軍を挟撃するのが目的だったのではないかと思いますが、グルシコフスキー地区への侵入は、今のところロシア軍が防衛していますので失敗しています。

失敗してしまうとウクライナ軍の占領地の北側への攻撃は、ほぼ無意味なことになりつつあります。
結局、クレプナ川方面北部へのウクライナ軍の無理な攻撃はゼレンスキーがNYを訪問するのに合わせた単なる見せかけの攻勢であった可能性が強いと言えます。
ウクライナは、軍事的には無意味な(と言うより損失だけが多い)政治的な攻撃を時々やります。
その度に戦況は悪化します。

今回のクルスク侵攻作戦自体が政治目的であった可能性が高いと個人的には考えています。

以上の説明は別にしても意味不明なウクライナ軍の北部攻撃は頓挫しつつあります。

そうなると西のセイム川東岸まで押し込んでいたウクライナの占領地を失ってまで、無理に行ったクレプナ川方面北部への攻撃は、何だったのか❓と言うことに普通はなります。
ウクライナの場合は、失敗は全く問題になりません。
単になかったことになり御終いです。

冬になれば占領地で必要とされる補給の量は増えます。
それを幹線道路1本の補給路で補給できるかは、非常に疑問があります。

クルスク侵攻作戦で補給問題が真剣に検討された形跡は、ありません。補給路を増やすような攻撃も見られません。
何とかなるだろ❓式の補給無視の作戦のように見えます。

後方の補給拠点のスームイСуми市は、約2か月に及ぶ滑空爆弾の爆撃で主な建物は全部破壊されているのではないか・と思います。
スームイСуми市に補給物資を集めることすら大変だと思います。
※他の戦場については興味のある方は読んでください。
日記では後日また取り上げます。
(あまり、直近の日記と変化がありません)
結局、クルスク侵攻作戦の最大の効果はドネツク州切り捨てであるようです。表立っては放棄できないからクルスク侵攻作戦に世間の目を引き付けて、最早ドネツク防衛が不可能なようにして「精一杯頑張ったけどダメでした」と言い訳するのでしょうね。
あるいは、ドネツクはロシア領だ!と言い出すかもしれません。そうするとウクライナ軍はロシア領を攻めていたことになるわけです。
詭弁と噓つきの達人、某ゼ〇ン!
それで大金と武器を膨大にかき集めるのだから、大したものです。この点は、本当に感心します。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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