航空万能論
2025.02.27
①交渉材料を巡る戦い、ロシア軍がクルスク奪還のため攻勢を大幅に強化か
②2025.02.25
ロシア軍がオスキル西岸で5つ目の拠点を占領か、複数方向からスームィ州に侵入?
①の記事には出ていませんが、これに先駆けてロシア軍は略図の左下方向で南に進撃して一部部隊は、ウクライナ領のスームイ州に越境攻撃しているという未確認報告もあります。ウクライナ軍の主要補給路であるルート38K-004~ウクライナ領ではルートH-07の遮断を目指すための進撃です。これに依りウクライナ軍の補給は夜間に限定されたという未確認情報もあります。
そして今日の報告が①です。目的は明らかでマラヤ・ロクニャMalaya Loknyaに迫りつつ全方向包囲を目指す動きです。
同時にスジャСуджаでは、一旦ウクライナ軍が5kmほどロシア軍を南に押し返しましたが、再びロシア軍がマフノフカMakhnovka方向に南から押し上げています。
推測ですが、ドネツク南部戦線で余裕が出来たので東部戦線のロシア軍の一部をクルスク戦線に移動させている可能性があります。クルスクにも5万人(ウクライナ側推測)のロシア軍がいますから、ここに数万人規模の増援があれば、兵力差は圧倒的になります(ウクライナ軍2万人程度)。
どちらにしても一気にマラヤ・ロクニャMalaya Loknyaを攻略する心算のようです。停戦機運も出てきましたし、停戦前にクルスク州を全部奪還しようという狙いかもしれません。
何回か書きましたがロシア軍にとっては、クルスクはウクライナの精鋭部隊を引き寄せて磨り潰す(数を減らす)ための戦場です。ロシア軍がクルスクを奪還しようとするなら、それほど難しいことではありません。クルスクを全部奪還されてしまえば、キエフ政府は(大した効果はありませんが)交渉のカードを全て失います。そして、クルスクを失えばゼレンスキーに対する責任追及の機運がウクライナ国内で高まる可能性が高いと思います。
無駄でしかないクルスク作戦にゼレンスキーが拘ったためにドネツク州南部をほとんど失いました。誰が考えても分かる致命的なミスです。この作戦がウクライナ軍の敗勢を決めたと言えます。
25日の戦況略図では全く変化がありませんから、たった2日でロシア軍は全方向からこれだけ進撃しました。いよいよ本腰を入れてクルスク州奪還に動き出したようです。しかも明日28日、ゼレンスキーはホワイトハウスを訪問してトランプ氏と会談する予定です。年貢の納め時が来たようですね❓
クルスクが済んだら、次は地下資源の多いドニプロペトロウシク州に進撃するでしょう。益々ウクライナ領の地下資源が減ります。
ウクライナの地下資源とは(規模と分布)❓そして争奪戦の結果は❓<2025・02・27
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/2f2a5ac1c88993cc1e3626aa813f6d03
※関連日記目次 「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27