「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

メドベージェフ前大統領の事実上の停戦交渉中止発言<ウクライナ紛争2024/08/22

2024-08-22 19:29:14 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ敗北まで協議の見通しなし、ロシア前大統領 越境攻撃受け
By ロイター編集
2024年8月22日午前 3:21 GMT+918分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/MGXJGX75YNMXTOUOLNYUOONPBU-2024-08-21/

ウクライナとしては予定通りなのだと思います。
今回のクルスク侵攻作戦の目的の一つは、ウクライナ国内で最近起きていた領土割譲付き和平案を否定し戦争継続の支持を得ることだと思います。
西ウクライナ国民は、大戦果❓に熱狂しゼレンスキーの支持率も上がったようです。
このような国内の政治的な目的の面では、大成功でした。

しかし対ロシアと言う意味では、完全に停戦交渉の可能性を拒否したと言えます。

プーチン氏は、6月に停戦交渉受け入れの条件を提示していました。

『ロシアの停戦交渉受け入れの新たな提案<ウクライナ紛争2024.06.15』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6d724f855b0bb4208c54e2a0062fc8b4

あるいは、ハンガリーのオルバン首相や中国が和平の仲介に動いていました。これらを全部、拒否するものです。

『裏切者か❓気違い部落の正常な人か❓(フランスのルペン&ハンガリーのオルバン)<ウクライナ紛争2024.07.06』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/0b783d6756379606c03d3e246707e39d
『ハンガリーのオルバン首相が「平和使節」としてプーチン氏と会談<2024.07.06』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/4f02d3b442d32be625348e4823bf65c2
『ウクライナの「平和サミット」と中国の提案する「ウクライナ危機の政治解決」の根本的な違い<2024.06.15』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70daa4098ff2f190bfee40109a01ec04

停戦への各国の努力は、いったん「ご和算」です。
クルクス戦線で大戦果を挙げてウクライナ有利の和平交渉に持ち込もうという考えです。

ロシアの傾向としてメドベージェフ前大統領が、プーチン氏の意思を代弁していることが多いです。時には過大拡声器のこともありますが、今回は「そのまんま」でしょう。
戦場で決着を付けると言うことです。
ロシア領にウクライナが侵攻してしまえば、ロシア側にも戦争継続の大義名分が出来ました。
プーチン氏の6月の戦交渉受け入れの条件を提示は、停戦の仲介をしようとしている関係国に対する配慮だったと思います。

ウクライナにとっては現状を考えるならそれほど損のない停戦条件だったと思います。
今後は、それより悪い条件しかありません。
戦況が悪化すれば、一層悪くなるでしょう。
領土的なことを言えば、ベルゴロド州とクルスク州へのウクライナの越境攻撃により、ロシアが緩衝地帯を設けることに口実を与えました。
ロシアが自国領と主張する4州全部に適用されると思います。

ウクライナが敗勢に近い状況になってから停戦交渉を申し入れても、ロシアの提示する条件は6月よりは格段に厳しくなると思います。

またしてもウクライナは、ゼレンスキーの見栄から比較的有利な停戦の機会を失いました。2022年4月に続いて2回目です。

『プーチン氏「犯罪であり処罰する」 ウクライナ軍のクルスク州越境攻撃』
2024/8/21 07:49
https://www.sankei.com/article/20240821-ZPSGTDFU3NPXDIB63SDVDAGR7Y/

プーチン氏の発言は、事実上「無条件降伏以外認めない」と言っているのと同じです。
それをやや婉曲にメドベージェフ前大統領が発言したと言うことです。

ウクライナは勝つ以外に自分の主張を通すことが出来なくなりました。戦争が長引けば困るのはどちらなのか❓ゼレンスキーは理解していないようです。
もっとも国が潰れようと自分の権力を守る方が大事なようですから、ゼレンスキーにとっては何の問題もないのかもしれません。

アメリカは、飛んでもない化け物をウクライナ大統領に据えたのかもしれません。
これはトランプ政権時代にCIAが、やったことです。
前ウクライナ大統領のペトロ・ポロシェンコが、ロシアとの対決を回避していたので、操りやすいゼレンスキーに大統領を替えたのだろうと思います。
ゼレンスキーは、期待通りにロシアの軍事侵攻を呼び込みましたが、今はアメリカのコントロールが効かなくなっているようです。
過激民族主義者の軍事独裁政権に武器と金を持たせて代理戦争をやらせれば、結果として暴走を始めると言うことです。
最後は、原発攻撃すらやりかねません。
こんなことを仕組んだアメリカは、どうやって後始末を付けるつもりなのか❓

遣り損なったらヨーロッパ紛争です。
関係者全員、イケイケです。
(某バイ◎ンさんの火遊びは、飛んでもないことになるかもしれません❓)


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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