「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2024欧州サッカー>競争のない社会(リーグ)は衰退する<2024.4.13

2024-04-13 10:11:08 | サッカー

ここ数年、欧州のサッカーを見ています。活躍する日本人選手が増えたので何となく興味を持ちました。
翔平君がメジャーに行ったので、メジャーに興味を持ったのと同じです。

サッカーと野球の違いも面白いですし、運営の仕方の違いも面白いです。

共通している部分もあります。最高の大会、サッカーならチャンピオンズ・リーグ、メジャーならワールドシリーズで優勝したければ、その準備が必要です。努力も必要です。

サッカーだと金太郎あめのようにCLに出場し、上位の実力を維持しているのはスペインのレアル・マドリードです。このクラブは特別製で、他は浮き沈みがあります。

そして近年では、各国のリーグの差も大きくなりました。
レベルと言う意味で没落したリーグは、イタリアです。一時期はイタリア・サッカーがヨーロッパを席巻していた時代もあります。
その後、他のリーグが色々な改革を行いレベルを上げていく中で、それが出来なかったイタリア・サッカーは比較してと言う意味でレベルが低下していきました。
2009-2010シーズンにインテル・ミラノが優勝したのを最後にイタリアのクラブが、優勝できなくなりました。その少し前までは、イタリアのチームが必ずと言っていいほど優勝に絡んでいました。
この時期からイタリア・サッカーの地盤沈下が始まったと言えます。その影響は、当然イタリア代表にも表れます。最近では、ワールドカップ出場すら逃す有様です。
リーグ全体の弱体化を放置した結果です。
その間、イタリア国内リーグはどのようであったか❓

『ユーヴェがセリエA初の8連覇達成! では、欧州で連続優勝回数が最も多いクラブは?』
2019.04.22
https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20190422/930514.html

競争のない社会が形成されていました。ユベントスのみが強く他はまるで勝てませんでした。こうなると国内リーグのレベル低下が始まります。ユベントス以外が負けることを受け入れてしまうと競争がありません。競争がなくなれば現在の地位に安住して努力しなくなる・と言う単純な理由によります。現在もイタリア・サッカーは低迷したままです。

それと似た状況になりつつあるのが、ドイツ・リーグです。
『バイエルンがブンデス11連覇達成! 終盤にムシアラが劇的勝ち越し弾…最終節で首位奪還』
2023.05.28
https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20230528/1771710.html

11連覇は確かに素晴らしい偉業です。
しかし、それは別の見方をすると2番低下のチームがバイエルンと戦うことを放棄して2番て以下で甘んじていたからです。バイエルンに勝つための努力を放棄したから、バイエルンの11連覇が達成されました。
今年、やっと中堅クラブのレバークーゼンが天才監督のシャビ・アロンソを迎えて首位を独走中でまもなくリーグ優勝が決まります。
本来ならドイツ、2番手のクラブであるドルトムントがこうするべきです。ドルトムントがバイエルンに挑戦することを放棄して2番手で妥協した結果が、バイエルンの11連覇です。

そうすると、国内・リーグのレベル低下を招きます。
ドイツ代表は前回ワールドカップで格下の日本に負けて決勝トーナメント出場を逃しました。サッカー大国の屈辱でしょう❓
それどころか、その後日本とのリベンジ・マッチを2回やり、2回とも日本に返り討ちにされました。
ドイツにすれば、天を仰ぐ気持ちでしょう❓
国内リーグで11年間競争がなかったことが、ドイツ・サッカー全体のレベル低下を引き起こしたのです。
サッカーのイタリア化が進行中です。

一方で長い低迷から復活したのがイングランドです。
国内のプレミアの大改革を行いリーグの強化に努めました。その要点は、競争を促すことです。強いチームでないとプレミア優勝できなくなりました。去年のチャンピオン・チームも今年の優勝が保証されているわけではありません。
数年前まで強かった名門チェルシーは下位に低迷しています。
少しでもクラブの運営を間違えると、すぐドツボの底に沈みます。そのような厳しい競争環境がプレミアのレベルを向上させ、最近ではチャンピオンズ・リーグの上位にイングランドのチームが必ず顔を出すようになりました。

ワールドカップでもイングランドは、優勝してもおかしくない実力があります。前は、ありませんでした。
リーグ全体のレベル・アップが選手の強化にもつながっています。
イングランド人と言えども優秀でなければプレミアの試合に出場できません。(各国の代表クラスの選手が鎬を削っているからです)
そのため有望若手は他のリーグに武者修行に出かけます。そこで実力を示して、やっとプレミアのクラブからオファーが来るという仕組みです。
否応なくイングランド選手のレベルは向上します。
これが代表チームに反映されていることが明確に分かります。

イタリアやドイツとは、正反対です。
この三者の違いは、何か❓
厳しい競争があるか❓ぬるま湯か❓の違いのように見えます。

※関連記事目次
「欧州サッカー&大相撲&ボクシング」の記事目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e1c3411cc4e400cbb1f90e45064e8d35



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