たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★サンフランシスコ訪問記 その1 サンフランシスコに日本のお寺

2013年02月15日 | まなび
平成25年1月20日(日)深夜から25日(金)まで、アメリカ・サンフランシスコに行ってきました。
楽しみではありましたが、休暇ということでもありません。


僧侶が出張?!というわけでもありませんが、
曹洞宗東京都宗務所が主催する海外宗教事情視察旅行の係として
視察先の検討、日程の立案などから参加させていただいていた研修でした。





サンフランシスコまでのフライトは羽田発のJAL2便、帰国便はJAL1便。
日本の定期国際線の始まりは1954年の「羽田―(ウェーク島)―ホノルル―サンフランシスコ」線、
太平洋横断が出来ない当時は給油のためウェーク島と、ホノルルに立ち寄り30時間かかっていたようです。

それが今では直行便となって約10時間。往事ほどの苦労はありません。

サンフランシスコ着は現地20日(日)の夕方、翌日の朝から研修の時間が始まりました。







ここはサンフランシスコ市内、日本人街にほど近いところにある桑港寺。
1934年に建てられてから現地日系人を対象とした曹洞宗の寺院です。

アメリカサンフランシスコの町並みの中に突然見慣れた雰囲気のお寺が現れます。

日本の開国以来、多くの日本人が働き手として海を渡りました。
日本仏教の各宗派は、日本人の海外に於ける精神的な支えとして、
サンフランシスコだけでなく、ハワイや南アメリカなどに寺院を開きました。

曹洞宗では、1903(明治36)年、ハワイと南米ペル-にて日系移民向けの活動が始まり、
その後、北米・ヨーロッパと順次お寺が開かれ今にいたり、今年で110年を迎えています。











 

外見も、内部のしつらえも、ここが日本だと言っても何の違和感もありません。







お迎え下さったのは、曹洞宗国際センターの各老師と桑港寺メンバーの皆様。

到着してすぐに拝登諷経をあげ、曹洞宗の海外寺院の概要と、
桑港寺のことについてレクチャーをいただきました。







第2講は、サンフランシスコ郊外のコルマにある広域墓地の
日系人墓地を維持管理している慈恵会の事務局長Fさんによるご講義。
日系人の歴史とコルマ日系人墓地についてのお話でした。











昼食はなんと、桑港寺メンバーの皆様が揃って準備して下さったランチ。
本堂下のホールで私たち参加者と現地メンバーの方々と歓談で過ごしました。







ランチ後は桑港寺を辞して周辺散策。旧桑港寺。







サンフランシスコの対岸オークランドの好人庵禅堂を拝登しました。
ここには元北アメリカ総監の秋葉玄吾老師が住していらっしゃいます。





























好人庵禅堂の後は晩ご飯の予定がありましたが、
ちょうどサンフランシスコの日没時間とも重なっていたため、
好人庵から山の上に登り、日没を眺めに行きました。

水平線ギリギリに雲がありましたが、
きれいな夕焼けを見ることが出来ました。










ヨシ’ズは、1973年に日本食レストランとして始まり、ジャズライブも併設されています。
今では全米のなだたるジャズプレーヤーがこぞってライブを開催する有名店となりました。

ここは好人庵禅堂の秋葉玄吾老師の奥様、秋葉好江さんのお店。
すばらしいサプライズもいただいて、学びの1日にすばらしい華が添えられました。
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