たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

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2021年09月02日 | 四季折々 寺事折々
「生理の貧困」という言葉が取り沙汰されることがありますが、
思春期の男の子にも同じようなことがあるのだと知りました。
 
電気カミソリは言うに及ばず、シェーバーも中高生が買うにはちょっと高い買物です。
ヒゲが生えてくるようになっても、周りの大人が気付いてあげなければ、
親が使っているものを借してもらうしかありません。
この場合、刃物の共用による何らかの感染のリスクも考えられるそうです。
その家庭が母子家庭だとすると、男性用剃刀は家庭内にないでしょう。
  
 
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生まれて初めて髭を剃ったのが何歳だったのか、はっきりとは覚えていませんが、
自分でも「産毛が濃くなってきた?」と感じ始めた頃です。
父親と向かい合わせに座って、T字のシェーバーでヒゲを剃ってもらったことを覚えています。
 
 
初めての経験であっても、ジョリ…と髭が剃られる感触がまったくなくて、
ちゃんと刃が当たってない?ような感じでした。
「大人のくせに下手だな」と思わずにはいられませんでした。

 
何年かたって、永平寺での修行生活を送ることになって、
父(僧侶としては師匠)が下手だったはずがない、ということに気付きました。
道場では、4と9のつく日(5日毎)に1回、2人一組で頭を剃り合うのです。
ここでの修行を送った父なら、他人の頭を剃る器用さは、ちゃんと身につけていたはずです。

 
もしかしたら、あの時、敢えて“当てただけ”だったのだろうか。
いや、でもちゃんと剃れてはいたのだから、むしろ神業か。いや、佛…もとい、髪業か。

それはそうと、髭を剃られながら掛けられた言葉は、今でも覚えています。

   
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新宿こども食堂の「アマゾン欲しいものリスト」に剃刀がリストアップされました。
支援をしても、彼らのお父さんになることはできないけれど、
「君たちを気にしている大人はたくさんいるんだよ」ということは伝えたいです。

シェーバーの他、利用者家庭さんへは比較的保存のきく食料などもあります。
なにか感じる所のあった方には、ご協力をいただければ助かります。


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