ハーモニカの楽譜の読み方をご紹介いたします。
当然ですがハーモニカを吹くためには、ハーモニカの楽譜が読める必要があります。簡単ですので、ぜひ覚えてください。
ハーモニカの楽譜とは?
ハーモニカの楽譜では音符はいっさい使用しません。
「ハーモニカ譜」と呼ばれるもののみを使用します。
ハーモニカ譜は通常、数字だけで表現されます。
10ホールズ(穴が10個のハーモニカ)の場合、1~10、⓵~⑩という合計20個の数字ですべての音が表現されます。
具体的な対応例はこれです
ハーモニカ譜の見方(Cのキー)
ハーモニカのカバー(金属の部分)の上の方を見てください。
ハーモニカ本体には左端から1~10までの数字が振ってあります。
「C」のキーのハーモニカの場合、それぞれの穴からだせる音は10個の穴で20の音が出ます。
ハーモニカ譜はこの「ドレミ」にそれぞれの数字を対応させて表現しています。
ハーモニカ譜の読み方
此処からが少し複雑です。
ハーモニカは1つの穴につき「吹く」動作と「吸う」動作の2種類をおこなう事になります。その為1つの穴につき2種類の数字をつかって表現をする必要があります。そう言った部分もハーモニカ譜では、解りやすい形で表現されて居ます。
・吹く……12345678910
・吸う……①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩
つまり、普通の数字の場合は「吹く」、数字がまるで囲んである場合は「吸う」という意味です。
これを踏まえて「ドレミファソラシド」をハーモニカ譜に起こしてみましょう。
ちなみに「C」のキーのハーモニカで「ドレミファソラシド」を演奏する場合は、第2オクターブである4番~7番の穴を使用します。
4④5⑤6⑥⑦7
これがハーモニカの楽譜の読み方です。
ほかの楽器にくらべてずっと簡単に覚えられますので、初心者の方はまずこれを覚えることからスタートして下さい。
もう少し詳しく簡単な説明です。
楽譜を読む力というのはブルースハープ(10ホールズ・ハーモニカ)を演奏する上では実際の処。それほど必要ではなかったりもします。
感性のおもむくまま吹く!
と言うのが、そもそものブルースハープの醍醐味。
それに往年の黒人ブルースハーピストなんかだと楽譜が読めるって人の方がむしろ少ないと思われますしね。
まあ..。そんな理由から楽譜は特に読めなくても問題ないと言うのが私的意見だったりしますが、覚えておいて損することはないのでサラリ程度で良いので頭に入れて置きましょう。
PP(ピアニッシモ)・・非常に弱く
P(ピアノ)・・弱く
mP(メゾピアノ)・・少し弱く
ff(フォルテッシモ)・・非常に強く
f(フォルテ)・・強く
mf(メゾフォルテ)・・少し強
以上、小学校で習った授業のおさらいでした。
まあ、一応簡単に説明すると以上になりますが。ギターでは何フレットの何弦。ハーモニカだったら何番の穴を吹くか吸うか。此の事を表記したのが、タブ譜であると思えばいいのですよ。ただポップス。特にロックやらブルースやらジャズなどはフィーリングの音楽です。例えば凄いと言われて居るジャズのサックス奏者が 本当に凄いのかと言うとそうでは無いんですよね。例えばデクスター・ゴードンなどは演奏的にははっきり言って下手だと思います。ですが彼のフィーリングは一流なんですよ。ブルースでもハーピストは皆んな個性的なフィーリングを持って居ますよね。
サニーボーイ・ウイリアムソン2世。(ライスミラー)はハンド・ビブラートの名手ですし。リトル・ウォルターは現代的なアドリブとハーモニカの電気化を考えました。ハーモニカをアンプに繋げて吹いた第一人者ですね。最近ではジャージーなマジック・ディックやらもう無くなったけど。ブルースハープにジャズのモード奏法を取り入れて居た。ポール・バターフィールド、その他様々なブルースハープ・プレイヤーたちが居ます。技巧派ではキム・ウイルソン。シュガー・ブルー。ビリーブランチ。ジョイソン・リッチの高度なテクニックを使って演奏するプレイヤーたち。そして、日本では私の師匠であるウイーピング・ハープ・セノウ。石川二三夫。松田幸一。西村ヒロ。その他にも沢山のプレイヤーたちが居ます。
Help Me
Juke
I Got To Find My Baby
The Paul Butterfield Blues Band - Everything's Gonna Be Alright - Woodstock - 1969
Harmonicon White Mountain Boogie and Blues Festival 2015
今、一応タブ譜の説明をしましたが。初心者には此れでも訳が解らないでしょう。私はタブ譜を参考にして見ながらフレーズを吹く事はしませんでしたし。今もやっては居ません。前にハーモニカ吹いて居たら。あるヘルパーさんが、私に「譜面読めるの?」と聞いて来ました。だから「一応は読めるけど関係ないよ、ハーモニカには....。」と言いましたが。その人は。「自分がハーモニカ吹けないのは譜面が読めないからだ、、」と言って来たのですよね。クラシックでも言える事だけども。譜面と言うものは昔は録音する媒体が何も無かったから。譜面を発明し音楽家は五線譜に音符を書いて自分の作曲した曲を楽譜に保存したんですよね。決して譜面が偉い訳では無いのですよ。モーツァルトもベートーベンもそうですよ。クラシックの人たち(ミュージシャンは譜面で練習して居るから譜面を見て居るだけであり。よく暗譜と言う言葉を聞きませんか?
暗譜(あんぷ)は、音楽の演奏において、楽譜を用いず演奏する事を指します。『聴衆に演奏を直接伝える条件となるので、演奏家には避けられない』とする者も居るが、これはピアニストによく見られる傾向である、と言う事には留意が必要です。同じ鍵盤楽器でもチェンバロのように、常に楽譜を見て演奏する事を求められる楽器も存在するし、室内楽、オーケストラなどの合奏となると、暗譜の例を探す方が難しい。弦楽器や管楽器では独奏の演奏会でも楽譜を見て演奏するケースも多い。それらの楽器の独奏は、実際にはピアノとの二重奏であるから、と言う理由があります。 暗譜を是としない演奏者からは、楽譜を見る事で音楽を伝えられなくなる、と言う方が多く、真摯な演奏や、確実なソルフェージュでは無い、と言う批判も存在します。
「ミケランジェロ」 松田幸一
ブルースハープ/Blues Harmonica:Telework Boogie
BLUES NIGHT
はもにか道場 LIVE 2 Days _1/7_道場のテーマ(Theme for Harmonica DOWJOW)
ブルースやらロックやらジャズなど。エレキギターやらサックス。ハーモニカの場合はインプロヴァイゼーションを行います。要するにアドリブです。曲を演奏して居てもソロになるとギタリストたちはアドリブでレコード通りに弾かない場合が多々有ります。例えばレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミーペイジが勝手言って居たけど「自分たちはステージ上で常に作曲を加えて居るんですよ。インプロヴァイゼーションに寄ってね」と言って居たけど。ディープ・パープルのリッチーブラックモアだってそうでした。コンサートではレコードと違うギターソロを弾いて居ましたよ。音符通りに演奏するのはクラシックだけです。
しかしクラシックでも指揮者によってはオーケストラの音が全然違いますよね。 特にハーモニカの場合は譜面でこう成って居るからと言う考え方ははっきり言って違いますね。その証拠に同じ曲を吹いても吹く人の数だけアドリブやらフィーリングのニュアンスが違いますよ。だから譜面なぞ読めなくとも、演奏は出来ます。GACKT君では無いけどやるのは自分次第なんですよ。譜面が読めないから。タブ譜がダメだから私は吹けないんだと言うのは言い訳で逃げです。音楽とはフィーリングです。興味があって好きなのであれば、あとはやる気だけでしょう。私は最近,クラシックの曲も少し吹き始めましたが。譜面は読んで居ませんよ。皆、レコードを聴いたりした事で覚えて吹いて居ます。
後、私のマイナーハープに影響を与えたのはスウェーデンのギタリスト。イングウエイ・ヨハン・マルムスティーンです。彼のクラシカルなフレーズは随分と参考になりました。まあ、クラシカルで、ハード・ロックですが。10年前などは日本フィルハーモニーと共演もして居る程のギタリストです。私はハーモニカに応用しました。そして私は彼だけだはなくジャズのサックス。ロックギターからも影響を受けてハーモニカを吹いて居ますよ。楽器は初めから難なく出来る人なんて誰も居ませんよ。弛まぬ修練と努力の積み重ねです。何の楽器でもそれは同じです。だからと言って自分にはとても無理だからと諦めてしまったら楽器は何も演奏出来ませんよ。楽器演奏はそれは上手いに越した事は無いけど。要はフィーリングがあればそれでいいのだと思います。スーパーテクニシャンのプレイヤーとか居ますけど。私は下手でも感情が籠った音が出せるプレイヤーが好きですし。また自分もそう成りたいですね。