前に書いたあご当ての続編。
あご当てで音が変わることがわかったので、ネットで評判を検索。SASのあご当てがよさそう、ということで早速注文し、取り付けてみた。
フィット感はいいのだが、音がクリアになりすぎた感じ。カプランの弦に変えたときのように、乾いた音になってしまった。慣れればいいのだけど、ヴィオラの音のイメージから外れた感じ。あえて言えばヴァイオリンのような音になってしまったような…。
古いあご当てにした時の音が忘れられない。けど、あのあご当ては高すぎで体に負担がかかり過ぎる。せっかくSASを買ったのでもったいないが、意を決して、古いあご当てを自分で削って高さを低くすることにした。
顎を引っ掛けるエッジの盛り上がり部分を約約1cm、ヤスリでけずり、サンドペーパーで仕上げ、透明の家具用オイルで拭きあげた。
もう一つ問題が。楽器が分厚いせいか、タル金具が30mmのせいか、あご当てを楽器に取り付けた時のネジしろ(?)が少なく、心もとない。
そこでまた意を決して、あご当ての楽器に当たる部分(いわゆる底面)を、コルクを剥がしてから1mmほどヤスリで削った。底面の凸凹と楽器表面の凹凸をあわせるなんて芸当は無理。そもそもコルク自体の厚みが不均一。このへんは結果オーライということで、とにかく装着。
私的にはテールピースから離れたところにあご当てをおいたほうが、フィンガリングが楽になるので、思い切って離してつけてみた。(写真)
音質は、SASのときより、ずっと自分のイメージに合った音になってくれた。
G線の鳴りの"幅感"にくらべると、C線の響きが少し薄いかな。AとかF近辺にウフルっぽい共鳴点がほんの僅か目立つようになった。
が、今回2週間以上にわたって、肩当てとあご当てでいろいろ変な気を起こして試行錯誤したけど、とりあえずの終着点が見つかったようだ。やれやれ…
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