ここ一年ほど「不要不急の外出を控えてください」という言葉を毎日のように聞く。私は出かける用事がなければ何日でも家に閉じこもっていても、ストレスなど感じない鈍感なのでなんの不都合もない。しかし、どうにも抑えきれずに出かけてしまう人もいるようだ。そのために失職する議員もいた。
さて、不要不急とはなんだろうか。不要とは必要でないことなのである。不急とは今、急いでそれをしなくても良いということである。不要とは「必要でない」のでそれは行わないでも良いことになる。それに対して不急はいつかはしなければならないがそれを今、急いで行わなくてもよい、時期を過ごしてから行っても良い、ということである。
ここで次のような場面を考えてみる。風景画を専門とする画家がいたとしよう。その画家はその場所にゆき風景をスケッチして油絵にすることを彼の仕事としている。風景は1ヶ月も過ぎれば季節が移り変わってしまう。今ある光景を描かなければならないのである。これは風景写真をとる写真家も同じである。
また休暇を利用しての観光旅行を趣味としている人がいる、としよう。画家と観光客が同じように京都の嵐山にいる時、画家は生業のため、観光客は趣味のためその場所にいる。
「不要・不急」は同じ場所にいても人によりそこにいる意味が違っていることがあるだろう。
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